2007年度 環境保全 目標達成状況
環境マネジメントシステムの維持
2007年度は7月にISO9001とISO14001の統合審査を受審しました。ISO9001との初の統合審査でしたが、審査の結果、マネジメントシステムの継続的改善・規格への適合性が認められました。観察事項については、全社で改善の機会としてとらえ、取り組んでいきます。
2007年7月 ISO9001/14001統合審査
- 是正処置要求(メジャー)0件
- 是正処置要求(マイナー)0件
- 観察事項(オブザベーション)7件※ISO14001関連は3件
主な内容
- ※ISO14001関連のみ掲載
- 提示された改善提案の内容
- 環境マネジメントシステムの計画・運用の面では、環境側面の特定、目標の設定、達成状況の監視などにおける事務局主導の傾向がみられます。全員参加を促進させるために、各部門への役割の移管を検討する余地があります。
- 環境に関する教育は、年間教育計画に従って実施されています。環境方針にうたわれている「プラスの環境影響」「間接影響」については、各職務レベルに応じてさらに教育改善の余地があります。
目標達成状況
紙の使用手順の維持、使用量の管理、昨年度より一人あたりの紙使用量を30%削減
紙の使用量削減は2007年度に重点的に取り組んだ事項の一つです。昨年度に導入した紙削減ツールを再度周知徹底し、削減率の報告メールをするなどの啓発活動を行ないました。2006年度と比べ、一人あたりの紙の使用量を削減することができました。しかし一人あたり30%削減という目標は達成できませんでした。改めて、2008年度も紙の使用削減に重点的に取り組んでいきたいと考えています。
- 紙の全社使用量[2007年4月~2008年3月]
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3.84トン
- 昨年度比一人あたりの削減率
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13.81%
電気の使用手順の維持、電気の使用量の管理、消灯チェックシート記入率90%、昨年度より一人あたりの電気使用量3%削減
8月には、定刻になるとフロアの照明が消される自動消灯システムを導入しました。自動消灯システムの導入により、消し忘れによる不要な電気の使用をなくすことができます。フロア増設の時期と重なったこともあり、電気使用量の削減は数値として出ませんでした。しかし、2008年2月には定刻を1時間早めるなど、さらなる施策が行なわれていますので、電気使用量の削減が数値に表れることが見込まれます。以前は、各部署で消灯チェックシートに記入して消し忘れのチェックをしていましたが、このシステム導入によりチェックシートは廃止しました。
- 電気の全社使用量[2007年4月~2008年3月]
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290,293kWh
グリーン商品がある常備文具はグリーン商品を購入する
2007年度は、常備文具のグリーン対象商品購入維持を目標としていましたが、一度グリーン対象商品以外のものを購入していたことがありました。これは商品の見直しの際にコスト面を考慮した結果、この目標を見落としてしまったことによります。購入担当部署に是正を申し入れ、現在はグリーン商品があるものはすべてグリーン対象商品を購入しています。
クライアントマシンのグリーン購入率100%を維持
サーバーなどの特殊な用途のパソコンを除き、クライアントマシンのグリーン購入比率は100%を維持しています。
環境情報を3カ月に1度メール配信
目標未達成です。2007年度はメールを1度しか配信できませんでした。2008年度には内容、回数等を検討して対応していきます。
3カ月に1度、自社のホームページで環境情報を発信
3カ月に1度の更新を実施しました。
環境教育用Webツールの開発、社内利用、提供
2007年度はツール開発の担当者のリソースが確保できず、対応できませんでした。
社会貢献有給制度の利用促進
当社では、一定条件をクリアした全社員を対象に『社会貢献有給制度』を設けて、社員が社会貢献活動に参加できるように特別有給休暇を付与し、個人の社会貢献活動を支援しています。これまで、この制度を使用しての有給取得者はひとりもいませんでした。そこで、ISO14001でもこの制度をサポートし、年5人の利用を目指すという目標を設けました。2007年度中にこの制度を利用した社員はいなかったものの、この制度について何度か質問等を受けることがありました。2008年度も引き続きサポートを行い、有意義なものにしていきたいと考えています。
『Plant a Tree for Me』(デル株式会社の植林活動)でPCを購入し温暖化防止の一翼を担う
本プログラムについて、デル株式会社に問い合わせたところ、国内では一般消費者向けPCのみが対象であり、法人向けPCはプログラム対象外と決まったことが確認できました。そのため本プログラムへの参加はできませんでした。
取引業者の環境に関する意識を把握して、選定を実施
廃棄物の収集・運搬、宅配便・バイク便(資料の受信、配布)関連で、当社と契約を結んでいる取引業者に対し、「環境マネジメントシステムへの協力依頼」を送付しました。
火災リスクの軽減
電気機器老朽化・漏電による火災防止のため、不要なたこ足配線がないか、電源タップ部分にほこりがたまっていないかを定期的にチェックしました。
災害時の安全確保連絡の徹底、フロントスタッフ全員が災害用伝言ダイヤルの試用登録を行なう
災害時の安全確保連絡の手順は、入社時と、年に一度のテストの際に教育を実施しています。災害用伝言ダイヤルの試用登録は、登録日や登録人数が限られていることなどから実施が難しかったため、代替案として「災害時伝言ダイヤルシール」を作成し、全社員の社員証に貼付しました。このシールには伝言ダイヤルの番号と登録する番号が記載されています。外出時の災害遭遇時の対応がわかりやすくなったという声が届いています。
ごみの廃棄手順の維持、ごみの廃棄量の管理、リサイクルの推進、可能ならば廃棄量削減施策の追加導入
ごみの分別や捨て方については、災害時の対応と同様、入社時および年に一度のテストにより教育を実施しています。ごみの回収・リサイクルは、ビル管理会社が請け負っており、管理会社から毎月報告される廃棄量を計測値としています。2006年度来の従業員数の増加に比べると、一人あたりのごみの排出量は削減できました。しかし、不燃物の計測値が大幅に減少していたため、2008年度には改めて管理会社と打ち合わせを行い、当社から廃棄されているごみの詳細を知ることが可能であるかなど、内容にも注目した計測を続けたいと考えています。