2008年度 品質マネジメント 目標達成状況
品質マネジメントシステムの維持
2008年度は7月にISO9001とISO14001の統合審査を受審しました。
審査の結果、マイナー不適合が1件あったものの、是正処置を直ちに行ない、マネジメントシステムの継続的改善・規格への適合性が認められました。観察事項については、全社で改善の機会としてとらえ、取り組んでいます。
- 指摘事項(メジャー)0件
- 指摘事項(マイナー)1件
- 観察事項8件(共通が5件、品質に関するものは2件)
主な内容
- 外注のシステムに対して不備の指摘
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関係者と話し合い、システムの修正を行ない改善しました。
- ※ISO9001関連のみ掲載
- 内部監査の役割・権限の定義、マネジメントシステムの統合、スタッフの力量の明確化、設計の定義などについて改善提案が示されました。
品質マネジメントシステム目標達成状況
売上げ向上への貢献・顧客満足度の向上
提案書のレビューを実施し、計測していく予定でしたが、計測するためのシステムが使用しにくい状態でした。そのため、システムの再構築の計画をしましたが計画に遅れが出てしまい、実際にシステムが構築されたのが3月となってしました。従いまして、2008年度は計測を開始できず、目標達成とはなりませんでした。2009年度は、新システムを活用し、提案書レビューの定着を目指します。
大型案件の提案書に対しては、役員レビューを開始しました。
提案書の内容やプレゼンテーションの進め方など、役員からのさまざまな指摘によって、お客様の要求事項への適合の度合いが高まり、提案書の内容やプレゼンテーションのレベルが上がりました。まだレビューの母数が少ないため、受注率の向上につながったと断じることはできませんが、効果は確実に現われています。
業務効率の改善・顧客不満足要因の軽減
大型案件に対してプロジェクト品質保証活動を始めました。プロジェクト品質保証活動とは、プロジェクトが定義された計画のとおりに進んでいるかどうかを検証する活動です。2008年度は、4つの大型案件に適用し、すべての案件で最終的に事故なく納品することができました。また、これらの事例をもとに、プロジェクト定義書のテンプレート化に取り組みました。テンプレート化することでプロジェクトの立ち上げ段階で決めておくべき必要事項の漏れを減少させ、その後のプロジェクトの進捗をスムーズにすることが目的です。今後は、案件のスケジュールやタスクの管理方法で効果的な方法を探っていきたいと考えています。
納品物の完全性を向上させるために、現在検証結果のレポート化に着手しています。2008年度はシステムの構築を行いました。このレポート作成に当たっては、今までのサービスレベルの向上を目的とするため、プラスアルファの作業が発生してしまいます。その為、レポートに含める項目の一部を自動化することで、効率化と正確性を確保しました。2009年度は、レポートをお客様に納品物のひとつとして提出することで更なる品質の向上を目指しています。
コンプライアンス・法令遵守
2008年度の大きなニュースとしてJ-SOX法の施行が挙げられます。当社は、法的にはJ-SOX法の対象とはなりませんが、お客様の多くがJ-SOX法に対応されることを鑑み、当社を取引先企業として選定しやすいように、J-SOXへの対応を進めてきました。もちろん、当社の財務報告書の正確性の確保や業務の効率化といったJ-SOX法の本来的な経営効果も狙ってのことです。2008年度は、見積もり作成から発注、納品、検収までのプロセスが遵守されるよう、社内の販売管理システムに入力制限などの機能を追加しました。半年間の調査・測定期間を設けましたが、特に問題なく稼働しています。
もう一つ、外注業者を使用する際の、事前登録・申請のプロセス遵守を確実にすることを目標に、計測を行いました。計測の結果、2008年度の事前申請率は平均して72%でした。事前申請の割合は徐々に高くなってきていますが、まだ改善の余地が多く残されていますので、今後も継続して教育、啓蒙なども含めた対策を講じていく予定です。