2009年度 品質マネジメント 目標達成状況
品質マネジメントシステムの維持
2009年度は、7月にISO9001とISO14001の統合審査を受審しました。審査の結果、マネジメントシステムの継続的改善・規格への適合性が認められました。
品質マネジメントに関係する観察事項は、外注管理に関するものが主でした。事務局と対象部署で検討し、改善を行ないました。
2009年7月 ISO9001/14001統合維持審査
- 是正処置要求(メジャー)0件
- 是正処置要求(マイナー)0件
- 観察事項(オブザベーション)4件(内訳:ISO9001のみ[3件] / ISO14001のみ[1件])
主な内容
- ※ISO9001での対応:[3件]のみ記載
- 提示された改善提案の内容
- 休眠外注業者を、過去何年間までを問題なしと判断するのかについて、検討の余地あり
- ソフトウェアの返却の管理について、改善の余地あり
- 取引停止には至らない外注業者の総合評価の傾向分析により予兆を管理する等、検討の余地あり
目標達成状況
レビュー実施と検品の強化
品質の向上のための施策として、様々なレビュー実施を目標に掲げました。
1つ目はデザイン力の向上です。具体的には「demoデザインレビューの実施」「デザインのできばえの判断の実施」と2項目ありましたが、どちらも結果的には実施しませんでした。というのもdemoデザインレビューに関しては、社内でよりデザインの品質向上に効果があると考えられるプロジェクトが発足しその効果を計測することにしたためです。また、できばえの判断の実施については現状を詳しく調査したところ、計測する必要性がないと判断できたためです。
2つ目は提案書の品質向上です。これは2008年度から実施している提案書のレビューをより、スムーズに実施することが目標でした。レビュー率77%と目標である70%は超えたものの、スムーズとは言いがたく、まだまだ改善の余地があると考えています。また、コンペでの勝率の目標値は達成することができませんでした。2010年度はレビューの方法を改善させるとともに、プレゼンテーションの教育などを通し、より受注に結びつく提案活動を行なっていきます。
3つ目は仕様書構成書の品質向上です。しかし、このレビューについては提案書のレビューがうまくいくことを前提に立てていた目標でしたので、実施まで至りませんでした。2010年度にもちこしたいと考えています。
また、品質保持に欠かせない検品の自動化も目標としていました。現在全案件に対して機械的に検品を行なうことができ、目標達成となりました。今後はこの検品結果を納品物として顧客に提供できるように計画を立てていく予定です。
作業の効率化にむけた社内環境の整備
顧客からいただいた紙資料を効率的に使用するために、複合プリンタを使用した紙資料のデジタル化を目標としていましたが達成できませんでした。これは現在のプリンタの仕様上不可能であったためです。しかし、デジタルデータ化ができれば作業効率が上がることは確実ですので、新規でプリンタを購入する際はこの要求事項を担当者に伝え検討してもらうということになりました。
案件の情報やアサインの状況の共有をスムーズに行なうために、WEB上で案件相談をできるシステムを構築しました。これにより今までリーダーを介して伝えられていた情報を全員が把握することができ、伝達漏れやアサインにかかる時間を減少させることができました。
スタッフの技術の向上
スタッフの技術力の向上と効率化を目指すためにいくつかの教育を行ないました。
1つ目は提案書作成の教育です。社内の提案専門の部署と連携をとり、セミナー形式で行ないました。コンセプト策定から提案書の見せ方までを、これまでの経験を生かした勝てる提案書のノウハウを共有しました。
とても役に立ったと社内で好評を得ています。
2つ目に量産手法の社内浸透を図りました。案件の属人性を排除するために、ルールセットやモジュール作成を社内に浸透させることが目的です。現在は社内での教育が終わり、実案件を通じ社内浸透を図っている段階です。これについては2010年度も引き続き経過を観察していきます。
3つ目にJavaScriptの教育を行ないました。JavaScriptの仕組みをより理解することで品質の向上を目指しました。今後はJavaScript検品の遵守にも力をいれていく予定です。
4つ目にSubversionの教育を行ないました。バージョン管理を正確に行なうことでより作業の効率化を図っていきます。2010年度はこのSubversionを利用した別のプロジェクトで作業効率を目指していきます。
当初予定していたプロジェクトマネジメントの教育は実施できませんでした。別の目標でもある職種定義の策定に時間がかかり、定義が曖昧のまま教育を行なうことができませんでした。
外注プロセスの遵守徹底
プロセスを遵守しなければ外注申請ができないように外注申請のシステムを変更しました。
職種定義
職種ごとの業務範囲、成果物の明確化を行なっています。2009年度はWBSの再定義まで実施しました。2010年度はこれをどのように社内に浸透させ利用していくかという方向に力をいれていこうと思います。