2010年度 品質マネジメント 目標達成状況
品質マネジメントシステムの維持
2010年度は、5月にISO9001とISO27001の統合審査を受審しました。ISO27001との統合審査は初めてでしたが、審査の結果、マネジメントシステムの継続的改善・規格への適合性が認められました。
2010年度は観察事項としていい面、悪い面ともに多くの指摘がありました。これを改善の機会ととらえ、より顧客満足へつながる運用を心掛けてまいります。
2010年5月 更新審査
- 是正処置要求(メジャー)0件
- 是正処置要求(マイナー)1件
- 観察事項(オブザベーション)15件(内訳:ISO9001のみ[9件]/ISO27001のみ[4件]/共通[2件])
主な内容
- 設計・開発の段階に相当するワイヤーフレームのレビュー、検証及び妥当性確認が明確にされていない。
- プロジェクト終了後「振り返り」の実施が、次のプロジェクトに繋げる有効な活動であると認められる。(Good Point!)
目標達成状況
パフォーマンスの向上
『スケジュール』『検品』『ファイル管理』『自己検品』の4つの視点からパフォーマンスの向上を目指しました。
スケジュール表やファイル管理の方法を標準化することにより、共通の認識を持ち業務に取り組めるようになったことで業務を効率的に行なえるようになりました。
検証チームによる検品工程を順守するという意識も前年度より高まり、品質の維持に大きく貢献する一方、自己検品(制作担当者が自分の成果物を自分でチェックすること)が不十分なのか、検証チームからの修正戻しが1度もなく出荷できる成果物の数は目標値に届きませんでした。検証チームの検品だけでなく、自己検品も大きく品質及び業務効率に影響しますので2011年度も引き続き自己検品の実施状況の改善を行なっていく予定です。
Flash案件の効率化
社内でよく利用するFlashのActionScriptのLibraryを作成し、皆が同じものを使用することで効率的な作業を目指しています。すでにリリースしている弊社のJavascript Library(MJL)のActionScript版とイメージしてもらうとわかりやすいと思います。現在基本的な部分は作成済みで、リリースに向けた最終調整を行なっているところです。これと同時にFlashのワークフローの見直しも行ないましたので、この両方の活動により、社内でのFlash作成の効率化が飛躍的に進むのではないかと期待しています。引き続き社内説明会を行ない、ルール周知に努めていきます。
ディレクション品質向上
2010年度から、部門横断のディレクターミーティングが週1回開催されるようになり、ディレクター間でのルールの共有、課題解決が行なわれるようになりました。ディレクターという多忙な職種柄、今までなかなか同じ時間に集まりミーティングに時間を開催することが困難でしたが、今回はディレクターのマネージャーがミーティングオーナーであることや、話し合う内容を事前に決めてあることから所要時間を30分と設定し、効率的かつ、効果的にミーティングを行なっています。
システムワークフローの定着
2010年度は、プロセス監査を実施することができませんでした。2011年度はシステム関連部署の構成が変わったことによる、プロセスの見直しと共に実施を行なう予定です。
インフラ
社内に情報共有用のwikiを作成しました。クライアントごとにwikiを作成し、制作時に必要な情報が都度入力されていくことにより、情報伝達をスムーズに行なえるようになりました。また、引継ぎ時に必要な情報が集約されているため、効率よく精度の高い引継ぎができるようになりました。現在社内周知率が100%、案件への適応度も91%と順調に社内利用が進んでいます。
トレーニングプロセスの確立
プレゼンの受注率の向上のためにトレーニングを始めました。テーマに沿った、プレゼンを行い、その様子を撮影し、評価し、社内の動画サイトで公開しています。
合格に達するまで何度でも実施しなくてはいけないので練習が必要になること、また、自分でプレゼンしている様子を振り返れることから受講者からは役に立つとの声が多く聞こえます。
最終目標であったPhase3(実提案にそったプレゼン練習)まではできなかったものの、Phase1(会社案内編)Phase2(サービス紹介編)などを通じて改めて会社のことやサービスの内容を確認する機会につながったとの意見もあり、今後の進め方について再検討を行ない、受注率向上に結びつけていく予定です。