新しいWebプロジェクトマネジメントを求めて
代表取締役 髙橋 仁「プロジェクトマネジメントの本質は?!」
3年間も社内システムの構築に専念していましたので現場のことは遠ざかり気味でした。10年以上お世話になっている顧客企業様担当者や新しい顧客企業様に関してもなかなかご挨拶もできない状態でもあり、これではいけないと感じていました。現場に出る準備として主流のプロジェクトマネジメント手法を整理しようと関連本を読んでみました。ところがそれは実に大きな衝撃でした。
どのページを見ても目新しい言葉は無く、3年間社内システム構築のために導入したISO群のマネジメントシステムと全くと言って良いほど同じであったからです。
ISO群と違うところは、「定義」するというアクション項目がより強く打ち出されているという程度でしょうか。であれば、勉強する必要もないなあと思いましたが、主流のプロジェクトマネジメント手法はちょっと使いづらいと感じました。それは「定義」し難い項目が発生した場合に支援プロセスが不足している点と、問題が発生した場合に即解決プロセスが機能しないという点です。
プロセスマネジメントに対する見解
現在主流となっている世界のプロセスマネジメントシステムの発祥は日本です。日本人の血であり文化そのものが世界のマネジメントシステムを支えています。遠く遡れば「禅」の文化も影響を及ぼしているのではと感じるのは私だけでしょうか。20年以上前、日本は品質王国をして世界を圧巻しました。その品質を支えたのは日本文化が生んだ、TQC、TQMといったマネジメント思想です。その後世界は日本に学びそれぞれの国の文化にあった形に変え、現在のマネジメントシステムの基礎を作ったのです。ヨーロッパではISOとして米国ではシックスシグマとして変換されました。
日本文化は「連鎖と循環」を基本思想としていますので、改善プロセスであるPDCA (Plan-Do-Check−Action) という発想がうまれTQMでは基幹システムとして採用されています。その流れを引き継いだISOの基本思想はPDCAそのものであり、プロジェクトマネジメントの主流であるPMBOKさえもPDCAサイクルの流れを引き継いでいます。一方米国文化は「分析」を基本思想としていますので、その文化に適応する形でシックスシグマは分析思考の強いDMAIC (Define-Measure-Analyze-Improve-Control)を 採用しています。しかし源流は一つであり、TQMであり日本文化です。例えば、シックスシグマの上流社内コンサルタントのことを「ブラックベルト」と呼びます。これは、柔道の「黒帯び=有段者」の意味なのです。
現在日本では、海外からいろいろなマネジメントシステムを導入しようとしています。しかし、私は思います。全く新しいものなど存在しない。源流に遡れば私達日本人の習慣や文化の中から出て行ったものであると。大切なことは強み弱みを把握し、日本人の習慣や文化にあったシステムや手法を構築することです。
新しいWebプロジェクトマネジメントを求めて
主流のプロジェクトマネジメントの手法を少し使いやすいように変えてみようと考えました。日本人は「改善」することは非常に得意ですが、物事を「定義」することが苦手な国民です。行動している間に現実にそって定義づけをすれば何とかなるという発想なのです。しかし、IT化の時代の情報システムは極めて複雑でありいろいろな技術が統合してひとつのものが出来上がります。はじめにしっかり定義づけをしないと収拾ができない事態に遭遇するのです。そこで、ISO型・PMBOK型のマネジメントシステムとシックスシグマ的な思考を融合できないかと思いました。いろいろ試行錯誤をしているうちに、ものの見事に素晴らしいものができました。プロジェクトマネジメントのプロでない顧客企業様の担当者でも活用できるように配慮しました。
世界のプロセスマネジメントを熟知した弊社ならではの「Webプロジェクトマネジメントシステム」です。
近々発表となります。
大規模の案件には是非活用して頂きたいと思います。
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