インフォメーション・インテグレータとしての使命
代表取締役 髙橋 仁先日、ある銀行が主催した経営セミナーに参加しました。私よりはるかに年配の日本企業を代表する企業経営者が1000名以上は集まりましたでしょうか。
講師の話を聞き、不思議な気持ちになっている私自身に気づきました。起業した31歳のころは自分が生きることが精一杯で、他人のことなど気にする暇もありませんでした。組織が少し大きくなると、バランスのことを考えるようになりました。スタッフの結婚が増え、ジュニアが誕生するようになると、彼らの幸せをどのように実現していくかを考えるようになりました。そして今回のセミナーを拝聴したとき、自然に日本人として日本国家の将来を心配している自分自身がいたのです。
すべては年齢がそうさせているのでしょうか。ひとというものは、年齢と共により広い範囲を心配しなければならない宿命なのかもしれません。また、それは誰もが通る道かもしれません。
自分達の後輩、子供、子孫のことなどを考えますと、どうしてもその環境の土台である国家という視点に目をやってしまうのかもしれません。
ところで、セミナーの中で一点、印象に残った話がありました。
それは日本という国を生け花に例えたとき、「花の素材は非常に素晴らしい。しかし、生けることが出来ないので、魅力を表現できない。したがって、人・もの・金を『振り向かす』ことができない」と話されていたこと。
日本は国外資産を多く保有しており、世界でも有数の金持ち国家です。さらに、企業が提供する一つひとつの製品品質は世界最高峰であることは疑う余地はありません。しかし、それを組み合わせ戦略立案し魅力を表現できない。いわゆる構想力に問題があるということです。
自分自身を振り返っても実に心の痛い言葉であり反省させられました。
顧客企業様の戦略立案を支援し、それを魅力あるものとして表現し、Webサイトを活用して円滑な情報提供とコミュニケーション手法を提供することこそ、インフォメーション・インテグレータとしての私達の使命であることを改めて心に刻みつけた次第です。
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