SIPOC:Webコンテンツに困った時には、コレ。
代表取締役 髙橋 仁先日、ある企業の社長様とお話しているときに、「どうやってコンテンツを増やすのか?」というため息まじりの質問を頂きました。Webサイトのコンテンツに困った時には、いい方法があります。今回は、SIPOCについて説明させていただきます。
SIPOCとは
本来SIPOCは、業務プロセスのダイアグラムを構成する5つの要素[サプライヤー(Supplier)、インプット(Input)、プロセス(Process)、アウトプット(Output)、顧客(Customer)]の頭文字を組み合わせたものです。プロセス管理およびプロセス改善の技法のうちで最も使い勝手が良く、利用されることが多いものです。特定されたコア・プロセスについてSIPOCダイアグラムでマッピングすると組織の中心的な活動が明らかになります。
SIPOCで業務プロセスを把握すると、不足しているコンテンツが見えてくる
上記のように、製品(サービス)が、仕入れから顧客の手に渡るまでの業務プロセスを分解します。一連の業務プロセスは、顧客を満足させるために必要なプロセスであることは間違いありません。
例えば、「営業活動」という狭い範囲を一例に挙げます。営業マンは自社のパンフレットを見せるだけで、顧客はその製品の購入を決定してくれるでしょうか?通常は不可能でしょう。
これはアイドマの法則を図示したものです。通常営業マンは顧客が購入を決定するまでに色々なプロセスでアプローチします。注意を呼びかけ、興味を持ってもらい、欲求を高め、記憶にとどめてもらい、そして顧客のアクション(購入決定)を引き出します。
しかし、実際の多くのWebサイトはどうでしょうか?製品情報しかないこともあります。これでどうして顧客(あるいは潜在顧客)からの問い合わせを増やすことができるでしょう??
Webというツールは、属人的に行われている企業活動の多くのプロセスをデジタルに変換し、バーチャルの世界で実現させることが可能です。これらを有効活用しない手はありません。
SIPOCの技法で自社の業務プロセスを分解し、さらに細かいプロセスマップを作ってみましょう。不足しているコンテンツや必要なコンテンツが自ずと見えてきます。さらに新たなアイデアを創出できるかもしれません。Webサイトの活用はまだまだ始まったばかりです。同業他社のサイトを研究するだけでなく、自社の実際の業務で行われているコアプロセスと比較することが、有効活用の一歩ではないでしょうか?
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