Webサイト運営のあるべき姿とは
執行役員 芳賀 穣安定的運用と戦略的活用
SNS、Blog、最近話題のセカンドライフなど、ここ数年でCGM(Consumer Generated Media:消費者生成メディア)の活用が盛んになっていますが、Webサイトを顧客主導のマーケティングツールとして活用していく傾向は、企業のWebサイト担当者の間でもさらに強まってきています。
Webサイト担当者にとっては、活用以前にWebサイトを安定的に運用することが前提としてありますが、Webサイトのコンテンツ量は毎年増加し、Web担当者は日々の定常更新だけで手いっぱいになっている状況も少なくありません。こうした条件下において、Webサイトを戦略的に活用していくためには、Webサイトの運用の基本であるPDCAサイクルに基づき、安定的な運用体制を構築することが何より重要になります。
増え続ける企業のWeb担当者の業務負荷
企業のWebサイトは、今後も事業や製品・サービス別など、複数のWebサイトを戦略的に活用していくでしょう。また、CI(コーポレート・アイデンティティ)やVI(ビジュアル・アイデンティティ)といったブランド指標が各Webサイトにおいて適切に表現できているかといったブランドマネジメントも重要になってくるはずです。こうした流れは、Webにかかわる技術の進歩やアクセス回線のブロードバンド化、さらにはここ数年で増えた企業のM&Aやグループ経営の動きなどが影響を与えているように思います。
こうした環境の変化において、Web担当者は自社の企業活動の一環として、Webサイトの戦略立案や方針決定など、社員にしかできない業務に従事することが今後ますます求められてくると思います。一方で、定常更新を含めたWebサイト運営全般は、外部に委託するなどして徹底的に効率化を図る必要性が出てくるでしょう。
業務の一部を外部に任せるというアウトソーシングという考え方もありますし、最近では本社・各事業部・グループ会社に存在するWebサイトの運営を集約することで、業務の標準化・効率化、トータルコストの削減、品質の向上を実現しようとするシェアードサービスという考え方も見受けられるようになりました。
中長期的に見たコスト削減とリスクマネジメントの実現
Webサイトにおいて宣伝・広報、ブランド認知、そして売り上げといった効果を求められる傾向が強まっていく中で、多くのWebサイトは自社の社員または派遣社員により運営されています。
こうした運営方法のデメリットとして、
- Webサイト全体の統括や品質管理ができない
- 担当者が変わることによりノウハウが蓄積されない
- 情報の更新はできても継続的にWebサイトの価値を高めていくことができない
といった点があります。
Webサイトの安定的な運用という視点で考えた場合、短期的にはコストを抑えた運営をすることは可能ですが、中長期的にはWebサイトの品質管理や担当者の変更などの不安定要素が大きなコスト増になって返ってくるはずです。
ミツエーリンクスでは、こうした環境の変化やお客様からのニーズに対応すべく、新たなWebサイトの運営スタイルとして、高いスキルを持ったWebディレクター、Webデザイナー、プログラマーがお客様のオフィスにプロジェクトチームとして常駐することで、Webサイトの安定的な運営を実現する「オンサイトサービス」を提供させていただいております。
本サービスは、前述した不安定要素を解消し、中長期的なコストの削減やリスクの回避を実現できるサービスであり、需要はさらに増えていくものと考えております。今後はスタッフの教育や本社からのさまざまなサービス・ソリューションの提供などをさらに強化し、お客様のWebサイトを会社全体で総合的に支援させていただくことで、長期的なパートナーシップの構築を実現できる企業を目指してまいります。
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