新年のご挨拶
代表取締役 髙橋 仁明けましておめでとうございます。
昨年中は、顧客企業様にはひとからならぬご愛顧を賜りましたことに深くお礼を申し上げます。
昨年9月の米大手証券リーマン・ブラザーズ破綻に端に発した金融危機は、世界中の企業の景況感に大きな影響を与えることになりました。ミツエーリンクスにおいても、かつてない大きなインパクトが社内に走り対応を余儀なくされました。しかし同時にこの活動は「気付き」の連続であり、大きな学びの機会にもなりました。
ムダの多い企業活動
弊社の幹部会は経済の後退は今後長く続くものと判断、持続可能な企業活動の推進という観点(私的に目指しているものは、Functional Industrial Ecosystem=機能的企業エコシステム、という考え方)に立ち、9月中旬より一線で活躍する現場のスタッフに迷惑にならない範囲で、たとえば水道光熱費や運用面におけるムダの洗い出しに着手、分析結果が出た部分から改善を実施いたしました。また、将来に備えた本社ビル4フロア目となる増床を一時ペンディング。さらに、稼働率や遅刻(効率化を阻害する根本要因のひとつ)チェック結果等、捻出できるデータを眠らせることなく、ひとつ残らず改善活動に活用いたしました。
結果として目下年間運用費を億単位で削減しています。しかし、データが語るところによれば、弊社ではスタッフの月間所定勤務時間外の勤務が平均30時間前後と比較的少ないにも関わらず、実質稼働時間は66%前後であり、なんと勤務時間の1/3が本来の業務以外に活用されているという結果が出ており、あらゆる面で改善はまさに始まったばかりいえるでしょう。
ミツエーリンクスとしての対応
上記の改善活動は、耐久力のあるローバストな企業活動を推進するためであり、これを機会に徹底的により深く活動を掘り下げていく考えです。また、改善から生まれた新たな経営資源は研究開発活動費に転換することを許可しており、スタッフ諸君のクリエイティブ活動がより一層熱の入ったものになることを期待すると共に、顧客サービス面でもさらなる充実を図れるものと期待しています。
今年のテーマ
「デクレアー&プロミスから始まる関係性の構築」(Declare=宣言する:Promise=約束する)
今回、期せずして開始した上記の改善活動において分析されたデータを見て一点思うことがありました。それは、「もし、全スタッフが数少ない社内の決まり(定義されたプロセスやルール)をバラツキなく守ることができればそれだけでさらに年間数千万の経費を削減することが可能で、それらはより創造的な活動に費やすことができる」ということ。このことは社内だけにとどまりません。顧客企業様との信頼関係の構築という側面から考えても双方にとって大きな効果やプロフィットを生み出すことができます。
宣言し(Declare)、約束(Promise)を守るという一見実に簡単かつ基本的なものの上にすべての関係性が成り立っており、これ無くしては如何なる技術であれサービスであってもさび付いた鋼(はがね)と化すでしょう。
長期戦略として技術オリエンテッド、ボーダレス化(国際化)を推し進めており、その成果はスタッフ諸君の手によって着実に推し進められております。さらに、これを機会に企業活動の原点に立ち返り、「デクレアー&プロミスから始まる関係性の構築」をスローガンに顧客関係性強化策に注力し、皆様に一層愛される企業文化を形成してまいる所存です。
今年もよろしくご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
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