インバウンドマーケティングへの取り組み
第九本部 ディレクター 田口 公章来期は何に取り組むべきか
当社は今、3月公開を目指した仕事を数多くお手伝いさせていただいています。当社のように4月から新年度というお客様も多く、そうしたお客様においては年度末に向けた進行と並行して、来期に向けた動きも具体化してくる時期なのではないでしょうか。すでに計画を実行中という段階のところもあれば、これから計画を立てる、あるいは計画を詳細化されるというところもあるでしょう。
2011年はソーシャルメディア、特にFacebookが大きな注目を集め、2012年はインバウンドマーケティングが注目されました。2013年はどんなテーマに取り組めばよいのでしょうか?ソーシャルメディア活用はますます盛んになる一方で、Facebookの登録ユーザー数は伸び悩みないし減少が始まったという話も聞こえてきます。インバウンドマーケティングは理想的な手段に思えますが、具体的に何をどうすればよいのか、継続してゆくにはどうすればよいのかというのは悩ましい課題です。それにSEO、検索エンジン対策も忘れてはいけません。検索エンジンも今やコンテンツ重視で、アルゴリズムは日々アップデートされています。スマートフォンやタブレット端末の普及が進んでいる状況では、マルチデバイス対応も欠かせません。
大きな視点で、自社と顧客を見直す
「うちもそろそろソーシャルメディアの活用を考えたい」といったご相談をいただくことがあるのですが、「活用」とは誰に対して何をどうすることなのでしょうか?活用するものがなぜ「ソーシャルメディア」なのでしょうか?こうしたお話をいただくに至った経緯、目的や理由を掘り下げてゆくと、「上長の指示で」「競合他社や世の中の状況から、そろそろうちも着手するタイミングかと思った」というお話になることがあります。しかし先にツールから発想すると肝心のコミュニケーションの中身が後付けになってしまい、労多くして実りが少ないという結果を招きがちです。ここで注意したいのは、トレンドを断片的にとらえたり、必要以上に意識しすぎたりしないという点です。
いきなり戦術や戦略の話をはじめてしまう前に、まずは「ビジョン」と「ミッション」を確認してみてはいかがでしょうか。自社の顧客、そして自分たちの商材を見直し、誰に対してどんな価値を提供したいのかを見直すとよいでしょう。自社のビジネスやブランドを再定義するのです。そして実際のビジネス全体の流れを描き、顧客との接点を具体的に思い描く。こうした作業を通じて顧客と自分たちの姿が明確化され、どのタイミングでどのようなコミュニケーションをすればよいかというひとつのストーリーができあがります。そうすると「インバウンドマーケティング」の考え方が重要だという答えにたどり着くことも多いのではないでしょうか。マルチデバイス対応やソーシャルメディア、SEOやアクセス解析といったものをすべてインバウンドマーケティングの手段として活用する。こうした設計には、カスタマージャーニーマップや戦略マップ、バランススコアカードなどを使ってみるとよいでしょう。
ミツエーリンクスの取り組み
当社では、顧客と自社ブランドとの接点より大きな視点で形作ろうという「SMOソリューション」を提供してきました。最近ではこのSMOの考え方をさらに拡張し、インバウンドマーケティング支援に力を入れています。当社はこれまで、Webサイト構築運用に関するプロジェクト進行ノウハウ、フロントエンド技術、アクセス解析やソーシャルメディア、SEO、ユーザビリティやアクセシビリティ、それに取材・ライティング・編集や映像制作などの専門分野を個別に深めることで、インバウンドマーケティング支援に取り組んできたのですが、最近ではあらためてこれらすべてを融合させることに取り組んでおり、実績を積み重ねてきています。
自社サイトを中心としたインバウンドマーケティングでは、魅力的で有用な独自コンテンツを作りだすことが前提になりますが、そうした価値あるコンテンツを継続的に供給し続けることは、ソーシャルメディアへのシェアの起点にもなりますし、役立つサイトとして多くの人に利用されますから中長期的なSEO施策としても有効です。コンテンツを様々なデバイスからアクセス可能な状態にしておくことは、人や機械がコンテンツを利用するために必要な条件です。
当社とともに、2013年度のWeb戦略を見直してみませんか?
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