新年のご挨拶
代表取締役 高橋 仁新年にあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
昨年中は皆様からの格別のご高配を賜りましたこと厚くお礼申し上げます。
当社は設立四半世紀を乗り越え、新たな四半世紀の1期目となる26期目を迎えています。ひとえに素晴らしい従業員、顧客企業様に恵まれた結果であり、あらためて組織を取り巻くすべてのステークホルダーに感謝いたします。昨年7月には、新しい時代にふさわしいフレッシュな環境を作ることを目的として木達一仁を社長に据えました。若いグループを中心にサービス開発・品質向上にまい進しています。どうぞご期待ください。
今後中期的な組織の課題として社内文化や組織構造に関連する改革に着手したいと考えています。下記3点が主なテーマです。
- クリエイターや技術者に対して、より優れたクリエイティブ環境を提供する。
- 創造的で刺激的な組織であり続けることができる環境をつくる。
- ディレクター・プロデューサー等上流工程を担当する部門においても、最高の技術・サービスレベルを目指す。
この目的を達成させる基盤づくりとして、昨秋「Mitsue-Links 2.0」というコンセプトを社内発表し、組織改革の取り組みを始めました。キーワードは、
- シンプル化
- フラット化
- チームコミットメント制
- 見える化
- リーン
複雑になった社内システムや制度をシンプル化し、だれもが理解できる組織にすること。ヒエラルキー組織から脱却し、フラットでかつチーム単位の組織にすること。チームにオートノミー(自主性)を与え、そこにエンパワーメント(権限委譲)すること。フロア全体の壁をすべてホワイトボード化し、チームの課題や作業、技術レベルをだれもがわかるように見える化すること。そして、無駄のないリーンな組織にすること。これらの施策によってより速いペースで改善活動を実現していく…などが主な取り組みになります。
この「Mitsue-Links 2.0」には、目標達成を支援するツール・考え方が設定されています。カテゴリーとして次の3点が挙げられます。
1つ目は「Management 3.0」。昨年ドイツのベルリンに出張した折、友好関係にあるmovingimage社(以降M社)を訪問する機会を得ました。とてもフラットな組織でスタッフの皆さんの目が輝いているのが印象的でした。社内見学しながら将来ミツエーリンクスもこうした組織にしたいと強く思いました。M社は「Management 3.0」を3年前より導入し、アジャイル型の組織としてドイツ国内では大変有名であり、かつ最も成功していると言われています。
2つ目が「Generation Y」。M社に訪問した際、M社の「Management 3.0」導入を支援した「ausculto」というコンサルティング会社を紹介していただき、その後ausculto社と協議する中で出てきた言葉です。社長であるIlker Demirel 氏によりますと「アジャイルやManagement 3.0の背景にあるものは実はGeneration Yと言われる新しい価値観をもった世代に適応する組織づくり」だということです。
「Generation Y」とは大まかに1980年以降に生まれた世代を意味し、年齢的には36歳前後よりも若い世代になります。これらの若い世代は私たちが育った世代とは異なり下記3点の仕事に対する価値観をもっていると言われます。
- Autonomy(自主性…自分達で考え自分達で決めて仕事を進めたい)
- Mastery(専門的技能…仕事を通じて熟練していける仕事であること)
- Purpose(目的…明確な目的がある仕事であること)
すでに専門部隊3名がドイツにて研修を受け活動を開始しました。
3つ目がEmployee-centered thinking(従業員中心の考え方)が企業の継続的発展を約束するという考え方から“people advantage”を提唱する、Boston Consulting Groupのシニアパートナー兼マネジメントディレクターであるRainer Strack氏が「idea is worth spread」として知られる動画サイトTEDにて述べていたことです。それによりますと、189か国20万人の求職者を対象に調査した結果、企業を選ぶ優先度としてベスト4(26問中)は下記だったと語っています。
- No.1 自分が成した仕事に対して感謝してくれるところ
- No.2 同僚と素晴らしい関係性を持てるところ
- No.3 ワークライフバランス
- No.4 上司と素晴らしい関係性を持てるところ
- …
- No.8 報酬がよいところ
このようにグローバル的な視点では、報酬はベスト8に過ぎず、より高い優先度はトップ4が示すように企業文化や人の関係性に関連すると述べています。
これら3点のカテゴリーも考慮に入れながら「Mitsue-Links 2.0」を推進します。
ミツエーリンクスは、新たな企業文化を目指して新たな一歩を歩み始めます。
技術・クリエイティブ企業としてのブランドのみならず、「Mitsue-Links 2.0」というスローガンのもと新しい企業文化を形成し、顧客企業様に常に「寄り添う」顧客満足度No.1企業、そして従業員の目がきらきらしている企業へと変貌してまいります。
本年も引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
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