「統合ダッシュボード」でデータ主導のマーケティングを加速する
第一本部 第二部 シニアプロデューサー 田口 公章サイト運用には様々なデータが必要
Webサイトは継続的に運用することが大切です。期待された成果を挙げられるかどうかは運用いかんにかかっていると言っても過言ではないでしょう。ではサイト運用の過程で、どんなデータを見ながらその成果を判断されているでしょうか?広告運用のレポートでしょうか、それともGoogle アナリティクスの各種レポートでしょうか?あるいはローカル保存されているエクセルのデータや、その他の様々なデータでしょうか?
おそらくはいくつかのデータを組み合わせて確認していらっしゃることだと思います。そしてそれらを用いて週次や月次など、定期的に社内会議用の資料や報告書を作っていらっしゃるのではないかと思います。その作業にはどのくらいの手間と時間がかかっていますか?必要な人に対して、必要なタイミングで最新のデータを共有できていますか?そしてデータを元に適切な判断を下し、具体的なアクションに結び付けられていますか?
「ちょうどよい」のが統合ダッシュボード
いまや顧客接点はオンラインとオフラインを問わず様々であり、顧客接点に関するデータも多様に存在します。こうした状況ですから、様々なデータを俯瞰して見ることで、多面的に顧客ニーズに迫ることができます。いざ顧客接点に関するデータを集めようとした際、特定のツール単体ではどうしても得られるデータが断片的になりがちで、顧客ニーズの全体像が把握しきれないということが生じます。
様々な顧客接点に関する多くのデータが必要なのは理解しているものの、いざたくさんのデータを取り扱おうとするとデータが散在していることから収集・整理するだけで手間と時間がかかってしまうという大きな壁が立ちはだかります。こうした課題に対して、たとえばここ数年来利用が進んでいるDMPとBIツールは魅力的な選択ですが、これらはどうしても規模が大きく、また初期構築や環境の維持費用が高額になりがちなので気軽に手を出すことはできません。
顧客ニーズに迫るには「広告」「アクセス解析」といった限定的な範囲だけではなく幅広い顧客接点を網羅できるデータが必要。かといってDMPやBIを使った大規模な分析基盤はちょっと手に余る。もっと手軽に、必要な人が必要なタイミングで最新のデータを共有できて、素早くアクションできるような「ちょうどよい環境」はないのか…?そんな悩みを解決するのが「統合ダッシュボード」です。
今あるものを最大限に生かす、という考え方
ボストン コンサルティング グループのレポート*1によると、複数に分散しているマーケティングプラットフォームを1箇所にまとめるだけで、業務効率が30%効率化されるそうです。たとえばGoogle アナリティクスやGoogle AdWords、Google スプレッドシートなどのデータは既に存在していることでしょう。これらのデータを「統合ダッシュボード」へ集約し、データ主導のマーケティングプロセスを加速させる事が重要です。今から新しく分析基盤を作るのには時間と労力が必要です。また分析ばかりしていても1円も儲かりません。まずは今あるデータを活かして速やかにアクションし、結果をデータで検証する。こうした考え方をご提案したいと思います。
こうしたアクションを支える基盤としてリリースしたのが「統合ダッシュボード(DataDeck)活用支援」です。このサービスは、Ptmind社の強力なプラットフォームをベースに、当社がデータソースの整備やダッシュボードのコンサルティングや構築を行うというものです。
様々なデータを組み合わせることによって、単体で使う時よりもより多面的に顧客ニーズに迫ることが可能になります。こうして得られたデータを1か所にまとめてリアルタイムに共有することで素早く傾向を把握してアクションし、アクションの結果を観測するといった高速PDCAサイクルを形作ることができます。様々なデータを元にしたサイト運用PDCAサイクルを回してゆくことで「よい顧客体験」を作り出し、ひいては「ビジネス上の利益の最大化」という成果を出すことができるでしょう。
「データ主導のマーケティング」解説セミナーへのお誘い
当社では来たる2016年11月8日(火)に「データ主導のマーケティング」解説セミナーを開催します。今回は特別にプラットフォーム開発元のPtmind社にもご登壇いただき、統合ダッシュボード(DataDeck)の必要性やツールを紹介させていただきます。ぜひお気軽にお申込みいただければと思います。
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