新年のご挨拶
代表取締役 髙橋 仁新年あけましておめでとうございます。
昨年、世界で起こった出来事で印象深かったこととして、イギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票や米国の大統領選挙があげられます。おおかたの予測と結果が異なる現象です。データの解析や分析が進化しているように思える時代であっても、先を読むことは実に難しいようです。
社内に視点を向けても似たような現象がありました。組織は生き物のように常に問題や課題を抱えます。そしてそれを解決するために施策を練って実行していきます。このとき、いろいろ想定しながら進めますが、いい意味でも悪い意味でも結果が当初の想定とは大きく異なることが多い一年でした。
その中から一つご紹介したいと思います。数年前に社員の離職率低減の施策を行いました。当社の離職率は通常12~13%程度ですが、16%超えが発生したことが引き金になります。幸いスタッフ皆さんの努力が実り現在は8~9%台に改善しています。さらに中途採用のコストは1/5にまで低減することに成功しました。
ここで想定と違っていたのは結果そのものではなく、よい結果を導いた主要因です。要因としては、幹部の皆さんがこの問題を組織の成長にとって大きな障害であると認識して、より良い上司と部下の関係を構築することに真剣に取り組み始めたこと(リーダーシップの芽生え)。管理部門、特に人事部門と現場が二人三脚でこの問題に取り組んだこと(直間協業)。そして、4~7名から編制される各部門のチーム全員がそれぞれ素晴らしい同僚関係を作ることの重要性に意識を持ち始めたこと(チーム一体感の醸成)、があげられます。
当初、制度や仕組みが問題だと考え、形ばかりに意識が向かいましたが、結果がでてあらためて振り返ると要はひとりひとりの心の持ち方、言い換えれば、「自分達にとって大切な人を、大切な人として接する」という当たり前のことを当たり前に実行することだったような気がします。
社内に限らず、顧客企業様、パートナー様にも同様な姿勢をもって臨めば、組織としての可能性はさらに広がることは間違いありません。
技術力はもちろんのこと、プロとしての心の持ち方をさらに研究し、顧客企業様に常に「寄り添う」顧客満足度No.1企業目指して全従業員で邁進して参る所存です。本年も引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
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