急なリニューアルにも焦らない!Web担当者がプロジェクト開始までにやっておくべきこと
常務取締役兼第三事業部長 森崎 洋史コロナ禍で改めてWebサイトの重要性が認識されています。オウンドメディアである自社サイトの価値を再認識し、リニューアルなど抜本的な見直しを検討されている企業様も多数あることでしょう。
一方、日系企業ではジョブローテーションによるWeb担当者変更は珍しいことではありません。急にWeb担当者に任命されリニューアルが決まる等、経験やノウハウがないWeb担当者は非常に戸惑われるのではないでしょうか。
- Webの専門的知識を有していないが、急にリニューアルプロジェクトを推進する立場になる
- 前回リニューアル時とは別のWeb担当者に変わっており、社内にノウハウがたまっていない
- 全く知見のないWeb業界から制作会社1社を選定して任せなければならない
などの理由から、大きなリスクやストレスを感じられるのは容易に想像できます。
そこで今回は、急にWebサイトリニューアルプロジェクトが動き出しても焦らないように、常日頃からWeb担当者ができることをまとめます。
常に情報収集をしながらナレッジをためておく
日頃からコラムなどを定期購読する、セミナーに参加する等、情報収集を欠かさないことが必要です。また、Web制作会社等が開催している研修サービスがあれば積極的に参加して、リニューアル時にどういった観点で何を留意すべきかを把握できるナレッジを保持しておくことも大切です。そして、いざリニューアルプロジェクトが動き出した際、あらかじめ情報収集をした中から、すぐに意中の会社もしくは候補となる2~3のWeb制作会社に声をかけられる状態にしてくのが良いでしょう。
- ※ ミツエーリンクスではWeb担当者に向けて、企業のWeb担当者に求められるスキルが身につく研修を開催していますので、ぜひご検討ください。
Web制作会社の特徴を把握しておく
未取引のWeb制作会社にいきなり大きな案件を任せるのは、あまりに不安です。まずLP(ランディングページ)や1カテゴリの更新・運用など、ミニマムな案件から依頼すると、進め方やスピード感、担当者の対応力、依頼への柔軟性などを体験することができます。この段階でスピード感がない、品質が良くない、制作会社担当者が意図を理解してくれないなどがあれば、リニューアル時など大きな案件依頼時にも同じ問題が起こる可能性が高いと考えられます。あらかじめWeb制作会社の特徴や強み、自社特性とうまくマッチするか否かを把握しておくと、その後のリニューアルでギャップが起きる可能性を減らせるでしょう。
長期的な付き合いができる、信頼できるパートナーをさがしておく
リニューアル時のパートナーを選定する際は、プロジェクト完了までだけではなく、
- PDCAサイクルをしっかりと構築できる
- 継続的に発生する課題を解決支援してくれる 等
その後の運用を見据えた長期的関係性を築けるWeb制作会社を選定することが大切です。効果を出し続けるサイトを目指すためには、リニューアルなどの単発的な取り組みに終始せず、PDCAを回して継続的改善をしていく必要があるからです。構築実績だけでなく、直近の運用実績をしっかり語ってもらいそれを確認することで、安定的運用を任せられる会社か否かを判断できます。
常にサイトの情報鮮度を保っておく
リニューアルで、ゼロからすべて新しくコンテンツを立ち上げることはほぼありえません。過去に作成・運用してきたコンテンツをベースに、新機能・コンテンツ開発、構造変更、デザイン刷新等を行っていくことが一般的です。しかし実情は、リニューアル時に初めてサイト資産を洗い出し、情報の正確性、要・不要を精査される場合があり、この作業にWeb担当者やコンテンツ管理者の稼働が割かれます。管理者不在のページが発見され、対処に苦慮することも少なくありません。
日々の運用の中でサイト品質を定期的にチェックし、常に正確かつ新鮮な状態に保っておくことが、リニューアル時のリスク軽減のみならず情報リスク管理の観点からも大切です。
すぐにできる施策と効果検証は今のサイトで試してみる
リニューアル時には考えうるすべての施策・機能を追加したくなりますが、限られたスケジュール・予算の中で優先度を付けて行う必要があるため、必然的に取捨選択は必要になります。
大小さまざまな施策を一度にやるよりも、運用でページ単位の小さな施策を実施し効果検証を積み重ね、リニューアル時に構造変更など大きな改善を行うことで、成功確率を上げることができます。普段からどのような施策を行うと効果が出るかなどの知見を制作会社と一緒にためておくと、リニューアル時にも非常に有益です。
日頃の丁寧な運用の延長線上にリニューアルがある
ミツエーリンクスでは、リニューアルは毎日の丁寧なサイト更新の延長線上にあるものだと考えており、以前から「運用ファースト」を大方針に掲げ、お客様のWebサイトにおける運用での価値向上に取り組み、企業の利益最大化をサポートする活動を続けています。リニューアルのお問い合わせのみならず、現サイトの運用・細かい改善と効果検証などのご相談やご質問をお気軽にお問い合わせください。
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