ミツエーI'O始動
取締役(CSO)兼 株式会社ミツエーI'O 代表取締役 藤田 拓この2021年11月12日、株式会社ミツエーI'Oが立ち上がりました。母体であるミツエーリンクスはUX、アクセシビリティ、システム開発等、それぞれの探求を続けておりますが、ミツエーI'OはWebシステム開発をベースとしつつもフロントエンドの新潮流も含め、学際的に活動を進めたいと思っています。その意図はI'Oという言葉にも込めています。
IO
.ioというトップレベルドメインが開発・サービス系のWebサイトでよく利用されています。ドメインが利用され始めてから30年以上も経っていますので、.comや.netといった初期からあるトップレベルドメインでは意中のキーワードが既に取得されていて.ioに流れてきているというのもあるでしょう。
しかし、それにも増して、IOという言葉の意味が大きいと思います。.ioドメインのWikipediaには下記のように書かれています。
計算機科学では、"IO"または"I/O"は一般的に入出力(input/output)の略語として使用されているため、.ioドメインは技術に関連するサービスでよく使用される。.ioドメインは、オープンソースプロジェクト、API、スタートアップ企業、コンピュータゲーム、およびその他のオンラインサービスによく使用されている。
上記の「オープンソースプロジェクト、API、スタートアップ企業」という部分がまさしくミツエーI'Oのイメージです。
プライムとしての「’」
では、なぜI/OではなくI'Oなのか、きっかけは「/」が社名として登記できなかった、という単純な理由ですが、そこからどの文字を選ぶか?という段階で「'」が浮かび上がりました。「'」は「シングルクォーテーション」「アポストロフィ」といくつかの名称で呼ばれていますが、ミツエーI'Oのイメージは「プライム」です。
高校数学で習う微分においてy'はyの導関数、つまり、yを微分したものとなります。微分とは変化を把握するために重要な道具です。例えば、ある時点での変化を微分した結果が0であればその時点では変化はないということを意味します。逆に少しでもプラスであればその時点においては増える変化をしていることになります。
「I'O」の文字列を紙に書いて見た時、I(Input/入力)を微分するとそれは入力されたデータの変化を表し、それをO(Output/出力結果)として渡す、という意味合いを感じました。「捉えたデータの変化をアウトプットする」のはこれからミツエーI'Oでやろうとすることにしっくりくるなと思い、この社名に決定しました。
Webの変化の加速
Webが誕生して30年になりますが、その発展は1990年代頃にWebを始めた私としては驚くべきものです。その中でも近年における変化のスピードは数ランク上に感じています。
最近その勢いを感じたWebはマイクロソフト社が開発しているエディタであるVS Code(Visual Studio Code)のWeb版vscode.devです。
VS Codeはその操作性やパフォーマンスから、多くの開発者から支持されているエディタであり開発環境です。そのメリットを上記URLで体感できるだけでなく、実際に実用も可能なレベルなのです。vscode.devを2000年初頭のWebエンジニアがみたら仰天することでしょう。もしかすると2010年あたりのエンジニアにみせても「実現はできるかもだけど、実用に耐えない見世物」と訝られるのではないでしょうか。
この変化を20年前、10年前、5年前で微分すると、それはより大きな値を返すことでしょう。つまりWebの変化は徐々に加速していると私は感じます。
常に変化するWebを捉えて
では、vscode.devで使われている技術を企業Webサイトにすべて使うか?というとそうではないでしょう。お客様のニーズはあくまでもそれぞれ企業としてのゴールを達成するためであり、最新の技術を使うことではないからです。とはいえ、今までニーズとしてあったけれども技術がなかったから採用できなかった表現・動き・導線もあるでしょう。
ミツエーI'Oではこのような加速しているWebの変化を常に捉えつつ、お客様のニーズに応えることのできるソリューションをご提供していく所存です。始まったばかりではありますが、近々サービスもリリースする予定です。その際はまたコラムにてご説明できればと思っております。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
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