ペルソナ・シナリオ作成
ターゲットユーザーの姿を、その暮らしや仕事の場における背景とともに明確に描き出し、そのユーザーがあるモノを利用する際にとる行動をシナリオとして描写する。それがペルソナ・シナリオ法によるユーザー行動のデザインであり、Webサイトの設計やマーケティング・コミュニケーション・スキーム、そして、ブランドのもたらすユーザーエクスペリエンスをデザインする際にも利用できる、人間中心のデザインの手法です。
ペルソナ・シナリオ作成は、ペルソナ・シナリオ法を用いて、貴社のWebサイトやマーケティング施策がターゲットとするユーザーの行動を緻密にユーザーの視点に立って描き出すことで、いつ、どのような場面で、どんなコミュニケーションをユーザーは必要としているか、それにはどんなモノで、どんなインタラクションを行えばよいかを、ユーザー行動シナリオとして設計いたします。ペルソナ/シナリオ法を用いたユーザー行動シナリオは、貴社サイトの最初の見取り図であり、貴社マーケティング施策の最初の設計図になるはずです。
サービス概要
ユーザー調査から得られたデータに基づき、貴社Webサイト(もしくは貴社マーケティング施策)のターゲットユーザー像を「ペルソナ」として具現化し、ターゲットユーザーの行動に基づくWebサイトにおける行動シナリオ(もしくはユーザーとマーケティング・コミュニケーションの間のインタラクション)を設計いたします。
サービス特長
ペルソナ/シナリオ法は、Visual BASICの開発者であるアラン・クーパーが生み出したものです。クーパーはプロダクト・デザインにおいてユーザーへの感情移入が重要と考え、Visual BASICの製品開発にペルソナを用いたといわれています。ペルソナ/シナリオ法はユーザーが本当に使いたいと感じる製品の実現をサポートするためのデザイン手法であり、ペルソナの人物像を描くこと、ペルソナを使ったユーザーの行動シナリオを描くことは、「顧客」や「ユーザー」といったあいまいな人物像からデザイナーを脱却させ、より深いユーザー理解、ユーザー行動の理解を可能にします。
また、ペルソナとは、実在する人々についての明確で具体的なデータをもとに作り上げられた架空の人物であり、開発者やマーケターの勝手な思い込みによって描かれるものではありません。ペルソナを用いることで、複数人がかかわるプロジェクトでも、メンバー全員がデザイン上の目標として明確なユーザーニーズ、ユーザーエクスペリエンスに焦点を合わせることが可能となり、ペルソナに含まれた製品やWebサイトのゴールやニーズ、期待、問題点がデザイン・プロジェクトの進むべき道を示してくれるようになります。
サービス詳細
1. 理解
ペルソナ/シナリオ法を用いて、ユーザー行動をデザインする対象としての貴社Webサイトの問題点や課題、ビジネスやマーケティング面での課題について現状を把握させていただきます。市場での競争環境、競合他社の動向、貴社戦略上の方向性を確認させていただいた上で、ターゲットとなるユーザーのニーズや利用動向の調査に移ります。
2. 観察、データ収集
ターゲットとなるユーザーのニーズや、現在のWebサイト、貴社製品の利用動向を調査します。調査の対象となるユーザーデータは、アンケート調査法によるユーザー行動調査、コンテクスチュアル・インクワイアリーと呼ばれるフィールドワーク形式のユーザーインタビュー調査、貴社に蓄積されたクレームや意見などのユーザーの声、Webサイトのアクセスログ解析データ、一般公開されたユーザー調査データ、営業担当者などから得たユーザーの声に関する二次データなどが対象となります。
3. 分析~スケルトンの作成
収集したユーザーデータを要点別に分解し、KJ法を用いて分類を行います。共通する特徴によってカテゴライズしたユーザーカテゴリーをベースに、ペルソナの骨格となるスケルトン(ユーザーの特徴を箇条書きにしたもの)を作成します。使用頻度、市場規模、購買力、戦略的重要性などによりスケルトンの優先順位を決め、ペルソナの作成の準備を完了します。
4. ペルソナ基本文書の作成
優先順位付けされたスケルトンを基に、最もプライオリティが高いターゲットユーザーである主要ペルソナと、2つもしくは3つくらいのサブ・ペルソナを作成します。名前、写真、年齢、性別、会社名、仕事、目的、技術や知識、利用環境、価値観や性格などから必要な要素を選択した上でペルソナ基本文書を作成します。
5. ユーザー行動シナリオの作成
作成したペルソナ基本文書を基に、各ペルソナが実際にWebサイトを利用するシーンや、いつどんな場所で、どんな目的をもって企業が発信するマーケティング・コミュニケーションに出会い、どんなインタラクションを行うのかをユーザー行動シナリオとして描きます。ユーザー行動シナリオを描くことで、ユーザーが求めているものがより具体化し、どこにどんな機能がどんな形で必要なのか、また、ユーザーはどんなふうにどんな内容のことを話しかけてほしがっているのかを理解できます。これがWebサイトやマーケティング・コミュニケーションの基本設計となり、ユーザー要求の定義にもつなげられます。
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