2003年4月 継続的改善活動のご報告

4月に入社した新卒スタッフに、初めて触れるであろうマネジメントシステムについて解説しながら、このシステムの奥の深さ、説明の困難さを実感しております。同時に、素直な視点で見たマネジメントシステムの問題点や疑問点を知ることもでき、責任者としても、吸収するべきものが多くあります。
そんな中、弊社では、ISO9001の2000年版移行完了を受け、運用改善の時期に入っています。今月は、今後予定している「マネジメントシステムの運用統合」と「内部監査体制の強化」に関するプロジェクトを開始しました。
5月は、完成した計画書に従い、各マネジメントシステム責任者と協議を重ねつつ、運用の統合を推進していくことになります。来月より、このコーナーで進捗についてご報告できることと思います。

トラブル情報を分析し、問題点を洗い出し、次なるアクションプランを打ち出すということが活動の中心となりました。分析の結果、トラブルの原因となる要素の多くがケアレスミスによるものでしたが、ケアレスミスを単なる不注意として見過してしまうリスクの大きさを痛感しました。また、要素として占める割合は小さくとも、クライアントに及ぼす影響の大きさを踏まえると単にトラブル情報の数だけではなく、潜在している問題をフォーカスして予防を図ることで、このJIS Z 9920の運用が価値あるものになるのだと思いました。ケアレスミスも含めたこれらトラブルの予防にあたっては社内環境の測定を実施し根本的な改善を目指していきたいと思います。
5月以降は社内環境の整備をすることで社員の負荷を削減し、しいては顧客企業さまの満足につながるというサイクルを確立していきたいと思います。

4月度は、先月に引き続きホスティングサーバ障害の是正に大きな重点を置き、マネジメントシステム運用を行いました。今回、是正を計画にするに当たっては、技術者がそれぞれアイデアを出し合い、障害への是正という面だけではなく、長期のスパンで考えた場合、どうすれば顧客企業さまにご満足いただけるサービスになるかという面でも積極的な意見が交わされ、BS7799という情報セキュリティという枠を飛び越え、他のマネジメントシステムと相互に影響しあうシステムが定着してきたと担当者として、感慨深く感じております。
また、4月度はBS7799のPDCAサイクルの始まりということもあり、社内にある情報資産のリストアップをしました。今後この情報を元に情報セキュリティ施策の計画及び実施を進めてまいります。
社内のセキュリティ強化の面では、2月より進めてきたセキュリティパッチの一元化ツールの運用開始、ファイアーウォールの代用サーバの構築などを行いました。

4月は、第2回のECS2000意識調査アンケートを実施しました。第1回（2002年7月実施）では、ECS2000に関する一般的な質問事項のみを扱いましたが、今回は、一般的な事項に加え、重点的に「セクシュアルハラスメント」について質問を行ないました。現在、アンケート結果を集計中で、分析の結果は経営層のレビューを受け、最終的には現場教育にフィードバックされるという仕組みになっています。
このアンケートでは、社内教育の効果測定を行なう目的もあり、5月に実施する「倫理プログラム策定」と「経営層の見直し」への貴重なインプットとなります。
倫理プログラムとは、倫理方針に基づき、社員がとるべき行動を具体的な行動目標に落とし込んだ規定のことです。

3月に引き続き、環境方針の策定、環境目的目標設定、マネジメントプログラム作成など、1年を通して使用する文書の作成に当たっています。また、新卒社員など、新人を対象にした研修を行いました。
ひととおりの作業が終了した時点で、弊社環境ホームページの更新の準備、社内教育、次回内部監査の準備などをおこなっていきます。5月以降、年間スケジュールとしては空いた時間が多少出来ますので、ISO9001との統合の準備や、社内教育ツールの開発に取りかかりたいと思っています。