2003年9月 継続的改善活動のご報告

9月は、前回維持審査（8月）で受けた指摘事項に対する改善活動を中心に活動しました。合計4点の指摘事項のうち、3点まではマニュアルとテンプレートの修正だけで是正が完了しました。残り1点の指摘事項は企画書（ISO9001の設計にあたります）の収集方法に不備があるという指摘でした。この改善は取り掛かったばかりで、まだ定着まで時間を要します。
10月は、設計書の共有方法を強化し、是正完了の結果を審査機関へ送付します。これで一段落するため、マネジメントシステム統合の動きをさらに加速させていきます。
統合マネジメントシステムのプロジェクトでは、ISO9001におけるリスク管理を行なうべきという流れが出てきて、これに取り組み始めたところです。品質マネジメントに関わるリスクの洗い出しは事務局だけが行なっても意味がないと考えているため、10月には現場スタッフによるリスク洗い出しを計画しています。

今月は4月から6月にかけてのトラブル、クレームの情報分析を行いました。前回に比べて「方法」によるトラブルクレームが減ったのには、1件のトラブルクレームから学んだことを基本フローに取り込みそれらを実行してきたからでしょう。しかしフローには取り込むことができない「人」（的スキルの差）によるトラブルクレームは引き続き今後の課題となってくるところです。教育という面からも中長期的な取り組みが必要でしょう。
また今月は内部監査が行われました。対象部門の監査終了の後に管理責任者の監査が行われますのでまだ全ての結果が出ておりませんが、ここでの結果が現状の課題を見つける原点になります。どのような結果となるかは来月以降になりますが現状を正確に把握して今後の方向を定めて参りたいと思います。

9月度は、8月に行われたBS7799審査にて指摘を受けた事項に関しての是正計画を策定し、その実施の準備をしました。また、社内的なセキュリティに関しては、既存の体制を大幅に変更し、一元化管理の強化及び漏れをなくすための再確認を行いました。

9月は、現場スタッフへの勉強会と内部監査準備が実施できず、先月からの予定がずれており、早急に取り組む必要があります。
また、9月はタイヤメーカーの工場火災、製油メーカーのタンク火災など、企業の災害が付近住民をはじめ社会一般に対して影響を与えるという事故が続きました。これらの事件の中では、災害後の企業側の対応に、企業の社会的責任を完全に果たしていないと感じられるものもあり、これらのニュースを題材とし、従業員教育の一環である教育メールで社内に紹介しました。
10月は、現場スタッフへの勉強会を実施し、内部監査の準備を完了させます。

9月は、8月の維持審査結果を受け、弊社の環境目的・目標の改訂作業に取りかかりました。プラスの側面を前面に押し出し、マイナス側面は維持管理に落とし込む方向性の元、目的目標を策定し、9月下旬には経営層の承認を得ることができました。
弊社では、経営層というと取締役以上を指しますが、経営層全員と管理責任者、内部監査責任者との間で、今後の弊社の取り組みの方向に対する合意を取ることができました。マネジメントシステムの推進には事務局と経営層が同じ方向を向いていることが重要と考えていますので、管理責任者としても一安心、という所です。
しかしながら、この後は新しい目的・目標をもとに実際に行動して行かなければいけません。最初は実験的な部分もあるとは思いますが、目的・目標並びに、弊社の環境に対する意識・取り組みを全社で共有していくことが次の大きな課題となっていくと思います。

9月度は、インターネットにおける個人情報の取り扱いの管理の強化のため、米国発祥のTRUSTe（トラスト・イー）の審査を受けました。弊社は、既にプライバシーマークを取得しているため、個人情報の管理体制の基盤は出来上がっておりましたが、インターネットという特定の分野に絞った場合まだまだ足りない所がありました。今後、TRUSTeでの審査でご指摘いただいた箇所及び運用上の発見された問題点などを継続的に改善していく所存です。