2003年11月 継続的改善活動のご報告

11月は、次回の維持審査日程が決定し、そのための準備をスタートしました。まずは品質関連文書の全面見直しを行ないました。この見直しの中では、組織変更に伴う精度確保を手始めに、規定の一つ一つを見直し、責任・権限に関する規定の明確化を図りました。また、先月実施した「品質リスクアセスメント」に関して実施手順をまとめました。これは、現在進行している統合マネジメントシステムプロジェクトへのインプットとなり、2004年の運用スタートまでに完成度を上げていきます。
12月は、審査前の勉強会と内部監査を実施します。11月に実施した品質関連文書の見直しでは、勉強会テキストや内部監査規定の見直しも行なっているため、早速有効性が確かめられることになります。

今月は先月の内部監査で管理責任者あてに指摘が出された事項について、是正及び再発防止に取り組みました。指摘事項の多くは「教育」によって解決されるものが多く、継続的な啓蒙活動とルールの遵守がとても重要だということに気づかされました。そこで、新人教育に関する資料や社内環境の整備に取り組み始めました。ひとつの問題点が見つかるとそこに付随しているいくつもの問題点も見つかり、なかなか即時解決とはいきません。しかし絡み合う問題点をひとつひとつ丁寧にほどきながら根本的な改善を施していけば、いずれは大きな成果になるのだということを実感した月でした。

11月度は、社内部門サーバの見直しなどを実施し、より効率的かつ低コストなサーバを導入しました。また、先月のリスクアセスメント結果を受け、アセスメントで発見された脅威や脆弱性への対応方法を検討いたしました。まだ全ての項目に対しての対策を決定するには至っておりません（100以上ものリスクが発見されている為）が、12月実施予定の内部監査の是正をあわせて、より一層の社内リスクの低減を図っていきます。
また、11月中旬に法定の電気検診がありました。その際、社内ネットワークの可用性について若干のトラブルも発生しましたので、これを契機に、事業継続計画の問題点を洗い出し、12月度は計画自体の見直しを予定しております。

11月は、先月に引き続き倫理委員会を開催しました。また、倫理マネジメントシステム関連文書の見直しを実施しました。
また、統合マネジメントシステムのマニュアルのレビューが本年中には終了する予定であり、これに法令順守の視点から欠陥がないかどうかのチェックを行なうなど、ECS2000が貢献できることは数多くあると考えています。
12月は、経営層による見直しを開催し、見直した文書のレビューとともに活動全体の問題点の報告を行ないます。

11月はちょうど前回の審査と次回の審査の中間の時期に当たります。事務局としては、大きなイベントが無い分、一番動きやすい時期といえるのではないでしょうか。その中で、主にマネジメントシステムの統合に割く時間が多くなっています。特に、先月からの予定通り、マネジメントシステム導入以来大きな変更が無く、かつ各マネジメントシステムで微妙に手順等に違いが残っていた内部監査プロセスを重点的に検討しています。
12月は、新しく一から組み上げた内部監査プロセスをISO14001のシステムに組み込み、他のマネジメントシステムに先駆けて実践しながらテストを行います。来年度の本格的な統合開始に備え、ISO14001が他のマネジメントシステムを引っ張っていく心づもりで取り組みを推進して参ります。

11月度は、現場からの意見を受け、JIS Q15001の活動独自で収集していた個人情報収集体制の見直しを実施し、現場への負担を軽減し適切に情報が収集できる体制へと変更する計画を策定しました。12月度はこの計画への着手を考えております。
また、現在社内で進めている6つのマネジメントシステムの統合の中で、他のマネジメントシステムの良い手順やフローなどをコンプライアンス・プログラムに活かせるように構想を始めました。特に弊社の場合、個人情報の管理は、ISO9001やBS7799のフローと切り離せない関係でもあるため、保護と利用の両側面をどの様に統合させるか、今後の検討事項となっております。