Web構築とSEO対策(検索エンジン対策)
代表取締役 髙橋 仁先週、岡田君のコラム「Web構築:情報セグメンテーションにおける3つのキーワード」 は多くの方から反響がありました。ありがとうございました。
SEO
今話題のSEO対策(検索エンジン対策)について少し触れたいと思います。弊社のSEO(検索エンジン対策)に対するスタンスは、3つのキーワードから成ります。
- Web構築の基本設計に、SEO対策項目を設定する。
- Web運用において、SEO対策を含む運用スタイル(更新スタイル)を提供する。
- SEO専門企業と協業を行い、スバイラルアップ(継続的に順位が上がっていく仕組み)を提供する。
弊社は、SEO専門企業とは違う視点を持っています。特に設計思想にSEO対策を加味することは、単に表示順位を上げるということでなく、ユーザの要求を満たすというユーザビリティ側面もあるという仮説を立てています。
なぜならば、検索エンジンの使命は、利用者(ユーザ)が求める目的情報にいかにして簡単に早く導くかということであり、それが検索エンジンとしての評価対象になるからです。したがって彼らは検索項目に入れるキーワードを常に把握しており、それらの要求分析によってアルゴリズムを常に変化させていると当たり前のような仮説が成り立ちます。検索エンジンは提供側の要求で表示するのではなく、あくまで利用者(ユーザ)の求めに応じるのです。それらから成るアルゴリズムにあわせてWebサイトを構築するということは、結果的にユーザにとって有益であり、ユーザビリティを提供することになるというわけです。
SEO研究の中間報告と仮説
このように弊社の事業ドメインでSEOを扱う場合、その視点は次のようになります。検索エンジンはユーザの要求に則して検索結果とアルゴリズムを変化させるので、検索エンジンの性格を知ることは、ユーザの性格を知ることであり、Web構築、Web運用においてより高いサービスが可能になるというものです。弊社の場合、あくまでサイトの構造、情報内容の作り方からのアプローチで実験を繰り返しています。その実験の中間結果をまとめますと下記のようになります。(対象検索エンジンはgoogle)
- SEO検索エンジンの巡回頻度は月1、2回と言われるが、一定の方法を使用すると月20回程度の巡回まで上がる。
- 巡回頻度を上げるには、トップページの作り方と、更新のしかたが影響を及ぼす傾向にある。
- 検索結果の順位は、HTML上および本文のタイトルのつくり方(文字配列)で影響が出る。
- 検索結果の順位は、サイト構造、画面レイアウトの作り方で影響が出る。
- 検索結果の順位は一定の法則によって可変する傾向にある。
- 検索エンジンは、全ページを巡回する日と、トップページや特定のページだけを巡回する日が分かれている。
- 順位の可変は、月間の巡回頻度に影響する傾向にある。
- 例えば「メッセージ」「コンテンツ」「データ」(弊社岡田のセグメント方式)のような情報内容自体の性格を検索エンジンが把握しており、それらは、巡回頻度と、順位にも影響する。
以上のような結果です。上記は弊社が独自に行ったものであり実験結果であり、設計思想に組み込むためにはとさらに実験を続ける必要があります。しかし、まもなく実証されるものと思われます。Web構築や運用において少し工夫するだけでも高い検索結果を導きだせるものと考えますし、結果として事業の本来の目的を達成させ、かつユーザへのサービス向上にもつながるものと考えます。
3つ目キーワードである、「SEO専門企業と協業を行い、スバイラルアップ(継続的に順位が上がっていく仕組み)を提供する。」部分に関しましては、日本で最も実績を誇るアウンコンサルティングとパートナーを組み、SEOの効果の最大化を目指しております。このコラムの為に特別寄稿していただきましたので、下記に添付いたします。
「サイト構築におけるSEOの位置づけと、果たす役割」
今、注目を集めているオンラインマーケティング手法がSEOだが、SEOとはSearch Engine Optimizationの略で和訳すると検索エンジン最適化ということになる。つまりWebサイトを検索エンジンに対してより適正の高いサイトに修正する、またはリボーン(リニューアル)するという考え方である。
Webサイトの位置付けは企業によって様々だが、販売チャネルとして機能しているものもあればIR活動の一部に終始しているものまで多岐に渡る。そうしたWebサイト全てに言えることがWebという一つの空間に存在している以上、不特定多数のユーザーへ情報発信のチャンスがあり、無限の可能性を秘めているということだ。その可能性の第一章が多くの来訪者がWebサイトに訪れることであり、またそれがWebサイト構築初期の至上命題ともなっている。マーケティングの視点から考えると外部の導線ということになるが、オンライン戦略ではその施策の有効性によってWebサイト自体のパフォーマンスに大きく影響を及ぼすという点からもその重要性は計り知れない。実際は多くのサイト運営者がこの問題に直面しており、解決のためのソリューションや広告も数多く存在するが、王道はなく試行錯誤が続いているというのが現状ではないだろうか。
ここでWebサイト側からユーザー側へ視点を移してみよう。導線とはその名の通り導く線ということだが、この言葉にはWebサイト側が意図的に誘導するというニュアンスが強い。つまりは広告全般を指すことになると思うのだが、これとは別にインターネットならではの圧倒的な導線が存在する。8割のユーザーが目的のWebサイトに辿り着くために利用していると言われる検索エンジンこそがその導線だ。更にここには質的付加価値が加わる。つまりユーザー自身が能動的に必要な情報を集める手段ということだ。能動的に探す行為の先には必ず目的が存在し、その目的こそがWebサイトでのアクションになる。インターネットの急速な繁栄は情報収集の可能性を広げたことにあり、その最たる要因が検索エンジンの存在と言えるだろう。
SEOはその検索エンジンを有効利用するという概念の元に生まれたマーケティング手法になる。しかし、実際にWebサイト運営者がターゲットと考えているユーザーが、検索時に利用するキーワードで上位表示を実現しているWebサイトは極めて少ないと言える。それは検索エンジンが順位を決めるアルゴリズムを意識して構築されたWebサイトが少ないからに他ならない。クローラー型検索エンジンはクローラーというプログラムがページをインデックスしデータ蓄積を行う。そしてユーザーが検索キーワードを入力したそのリクエストに反応してある法則に基づいて検索結果をリスト出力する。この法則(アルゴリズム)に順応性の高いサイトを構築すれば目的のキーワードでの検索結果上位表示も可能ということだ。SEOはこうしたアルゴリズム解析の基、ソリューションロジックを生成し、これをWebサイト構築時に注入することにより最適化を実現する。既成のWebサイトにも導入可能だが、今ある姿を変えることには限界もあり、SEOの全てのロジックを導入することは困難な場合もある。これとは反対にWebサイトを構築する場合は制約も少なく、より適正の高いサイトの構築が可能となる。また、対策を施すキーワードの設定を行う上ではコンテンツの整理(ディレクトリ構造の最適化)も必要となるため、検索エンジン上位表示という大命題の他にもプラス要素も多く存在する。つまり、SEOとはWebサイト構築には不可欠な要素であり、ユーザーが自らやって来るという最も良質な導線の確保をWebサイト構築時に達成するという、今まで待望されていた新しいソリューションなのである。
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