テキストの力はあなどれない
アウトソーシング事業部 編集担当マネージャー 三宅 祐子「Webだから、ユーザーはあまり文章を読んでいないですよ」。
Webサイト構築にあたって、よくそんなセリフを耳にします。でも、本当に読んでいないのでしょうか?
例えばとある会員型情報提供サイト。ここでは、会員にサイトへアクセスさせるきっかけとして、テキストメールを利用しています。
「△△氏に聞いた、○○が成功する3つの要件とは?」
「○○を実現させるには、△△すればよいと思っていませんか?」
「今までなかった!ココまで簡単に使える○○登場!」
このようなキャッチが並ぶメールからのアクセスは、サイトのトップページ経由のアクセスを遥かに凌ぐ割合を占めています。ユーザーは、テキストの影響を受けて「サイトへのアクセス」というアクションを起こしているのです。
テキストが担う役割
Webサイトにおける課題のひとつに、ユーザーにいかにアクションを起こさせるか、というものがあります。リンクされているページに飛ぶ、購入ボタンをクリックする、資料請求をする、アンケートに答える。さまざまなアクションがありますが、このアクションを起こさせるために一役買っているのが「テキスト」です。
当り前のように思われるかもしれません。しかし「ユーザーがアクションを起こしたくなる状況」を意識して編集・ライティングされたページはまだまだ少ないのが現状です。
それでは、「ユーザーがアクションを起こしたくなる」ためには、テキストには何が求められるのでしょうか。
アクションを生むテキストとは
最近わたしは、PDAにテキストデータを入れて持ち歩いています。文庫本が数十冊相当入るため、ただでさえ多い荷物が減らせる、というのが大きな理由です。液晶の画面で文字を読むことになるため、読みにくいか、とも思いましたが意外や意外。文庫本で何度もトライして、なかなか読み終わることができなかった三国志全八巻も、気づいたら読み終わっていました。液晶の可読性、あなどれません。
とはいえパソコンのモニターです。
- 一文は短く完結に
-
これはライティングの基本中の基本ではありますが、Webにおいてはさらに厳しく追求したい部分です。ちなみに、1文が45文字くらいまでが限界と考えています。
- ユーザーの心理変化を考えた構成
-
どの言葉をキャッチにもってきて、どんな導入でユーザーを惹きつけるのか。そういった構成をとることにより、ユーザーにどのような心理変化がおきるのか。アクションを起こさせるために、心理学や、経験的ノウハウをベースとした編集・ライティングが重要です。
例えば商品紹介ページのライティングを依頼された場合、編集の要素として必ず聞きたいのが「営業マンの殺し文句」。お客様(=ユーザー)の生の声を常に聞いている営業担当者が使う言葉は、「アクションを生むテキスト」となる可能性を秘めているからです。
差別化は、編集・ライティングで実現
とかくユーザビリティやデザインといった部分に目がいきがちなサイト構築。しかしアクションを起こさせるための編集・ライティングを行うことでも、効果は抜群に上がります。あなどれない「テキストの力」、見直してみませんか。
Newsletter
メールニュースでは、本サイトの更新情報や業界動向などをお伝えしています。ぜひご購読ください。