ITの市場浸透とモバイルの可能性
代表取締役 髙橋 仁桜のつぼみがふくらんできました。弊社から徒歩1分ほどのところに中野通りがありますが、中野駅から哲学堂公園にかけて約2キロにわたる桜並木は見事という言葉しか出てきません。春夏秋冬それぞれ美しい顔を持つ、この日本の地に生まれて本当に良かったという気分になります。
ITの市場浸透 5つのフェーズ
IT(インフォメーション・テクノロジー)は進歩もサイクルも早いため市場において技術が次々と連鎖し、循環していく仕組みが非常に分かりやすい世界です。中でも私たちのようにITの表層部分である、表現や情報の最適化を目指す立場にいますと、より客観的に見えてくるものがあります。
私たちの経験の範囲内でITにおける連鎖と循環の仕組みを解説しますと下記のようになります。
- 新しいIT(インフォメーション・テクノロジー)が世の中に出てきます。それらは新しいハードウエア、あるいは基本ソフトウエアを意味します。時にはハードウエアとソフトウエアが同時という場合もあります。これらを市場へ浸透させるためには、市場を広げスタンダードにするという具体的なミッションが出てきます。
- 最初の市場浸透には特別な仕掛けが使われます。人の本能的な欲求を満たすコンテンツ・情報により、より多くの人への浸透を図ろうとします。したがってエンターテイメント、娯楽系の情報が市場を先導します。あるいは、会員組織を作るというのも常習手段です。一部のイノベータといわれるキーマンがそのテクノジーの新規性、将来性をあらゆるメディアを使って宣伝し始めます。
- 新しいテクノロジーが市場の4%程度まで広がるまでが非常に難題です。4%が達成されると比較的早く20%程度まで広がります。この段階での主役はアーリーアダプタという人たちで、そのテクノロジーを客観的に判断し、そのテクノロジーを使い、あるいはアレンジし、より広く市場浸透へ向けてサポートする役割を演じます。
- 市場浸透が20%を越えると、一気に成長期に入ります。この段階になると、市場の6割を占めるフォロアーという人たちが浸透を進めます。彼らは、テクノロジーを受け入れ活用することで、楽しんだり、あるいは実務に使用します。反面、新しいテクノロジーは社会的問題や弊害も生むという二面性を持ちます。したがって市場の浸透に成功し、全体で50〜70%になった時点で、規制が始まり、今度は社会適合を図ろうとします。
この時点で、当初市場を引っ張って来たイノベターたちや本能的欲求を満たすだけのコンテンツは影を潜め、健全なビジネス領域でそのテクノロジーが活用されてきます。社会適合したテクノロジーとして社会が認め、多くの人たちは有益に使用していきます。 - トータルで80%を越え、成熟期に入ると、新たな市場へと模索し始める傾向にあります。それらのキーワードは、水平展開、垂直展開、融合展開と様々に変化し、市場に新たな刺激を提供していきます。
モバイルコンテンツの可能性
このような流れに当てはめ、新たな局面に入ったと私たちが理解している技術はモバイルです。
これまでモバイルコンテンツはPtoPやエンターテイメント・娯楽の領域で進化を遂げてきましたが、現在社会適合の段階に入っており、今後販促や市場調査、教育など本格的なビジネス領域においてそのテクノロジーが活かされる段階と考えています。
ミツエーリンクスはビジネス領域におけるコンテンツの供給および、周辺技術の提供を主としています。いよいよ私たちの出番です。ミツエーリンクスのモバイルソリューションが本格的に稼動します。ご期待ください。
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