新年のご挨拶
代表取締役 髙橋 仁明けましておめでとうございます。
昨年中は、顧客企業様にはひとかたならぬご愛顧を賜り誠にありがとうございました。深くお礼を申し上げます。私たちは、Web技術を通して、顧客企業様の「価値の最大化」「機会の最大化」「信頼の増大」を達成していくことをミッションとし、今年も活動してまいります。下記、本年の主要テーマの発表をもって、新年の挨拶と代えさせていただきます。
経営革新のためのWeb構築
ワールドクラスを狙う顧客企業様のニーズの高まりに応えるべく、本年の大きな課題として「経営革新のためのWeb構築」をあげることができます。多くの企業様は広報や狭義のマーケティング活動に限らず、企業活動全体の戦略・改善・問題解決にどのような形でWebを活用するかという課題に直面しているからです。
上記の課題を解決する上で最も重要でかつ最初におこなうべきステップとして、私たち自身が顧客企業様の企業活動全体の現状を正確に理解する必要があります。私たちは、シックスシグマのツール群およびバランススコアカードのモデルを活用することによって、このステップをクリアしようと考えています。簡単に流れを解説いたします。
まずビジネスプロセスの把握によって業務の流れを理解します。高度なプロセスマップの作成によって「コア・プロセス」、「サポート・プロセス」を理解すれば、企業全体で把握することが可能です。また、「主要顧客」や製品等の「サービス基準」を把握します。
ユーザーを知るという意味では「VOC(Voice Of Customer)」のツールを用意します。これによってユーザーの「サービス要求」、「アウトプット要求」を把握します。これらの要求から導きだす主要な改善項目を特定するツールとして「QFD(Quality Function Deployment)」や「特性要因図」などを活用します。
競合を知るという意味では、「SWOT(Strength, Weakness, Opportunity, Threat)」によりギャップ分析を実施します。これらのプロセスを経ることによって、企業活動の現状を正確にとらえることができ、解決すべき課題がおのずと見えてきますし、新たな発見や斬新なアイデアがでる可能性も考えられます。同時に企業独自の将来的な企業戦略や方針を把握します。
そして次のステップとして(ここではじめて)Webに実装すべき技術やコンテンツを計画していきます。将来の企業価値を生み出すための改善・イノベーションであることを経営層にも容易に理解されるように、計画ひとつひとつをバランススコアカードの4つの視点(「財務の視点」、「ステークホルダーの視点」、「社内業務プロセスの視点」、「学習と成長の視点」)に置き換えます。これによって経営層が計画の可能性をイメージしやすくなります。このように社内における利害関係者の合意形成には細心の注意を払います。
Webに実装された技術やコンテンツがビジネスプロセスの改善・問題解決に貢献しているかはWeb Analyticsによって測定し改善を図っていきます。
最初のステップにおいて時間がかかることは避けられませんが、長い目でみれば企業におけるWeb活用は大きく進化するでしょう。私たちは、上記基本モデルを標準化させ、本年度中にサービスとして顧客企業様に提供する計画です。
技術面
まずWeb標準関連においては、弊社が新規に構築するサイトすべてについて、一年以内にWeb標準に準拠した実装を基本といたします。また関連部門が、アジア地域を対象とした普及啓発活動に参加しており、社としてその活動をバックアップしてまいります。
ユーザビリティ関連においては、5月におこなわれる増床を待って、「インタラクティブ・システムに対する人間中心設計(通称ISO13407)」に基づく本格的なユーザーテスト環境を社内に整備する計画です。また、Webサイトにおける人間の認知活動の把握を目的としてアイトラッキングシステムを導入しました。具体的には、視線追跡や視線滞留時間分析等、よりきめ細かいサービスが実現される予定です。
アクセシビリティ関連においては、啓発活動の一環として米国ロサンゼルスで開催されるCSUN( "障害者とテクノロジー" をテーマにした国際カンファレンス)にて「Making Website Accessible - Futureproof Web Design with Standards」というテーマで登壇、プレゼンテーションをおこなう計画です。
アクセスログ解析関連においては、アドホックなプロセスとしてのWeb AnalyticsからビジネスプロセスとしてのWeb Analyticsへと移行するための技術開発に入っております。
映像関連においては、その昔(10年前)、パンフレットをWebに移植するプロセスが一般的でしたが、今日、何につけてもWeb表現が先行する時代になりました。Web上の映像に関してもTV映像(たとえばTVCM)をWebに移植する段階を経て、Webならではの映像、さらにWebからTVへと移植する時代の可能性を想定しています。現在の取り組みはWebならではの映像表現です。また、将来を見据えてケーブルテレビによるTVCMの実験などを計画しており、技術面のさらなる向上を目指しております。
サービスの方向性
弊社は今後もWebにおける技術と実装を機軸にサービス展開いたします。顧客企業様の経営に直結するWeb戦略に応えるためには、表層的な見栄えだけでは応えられない段階にさしかかっています。幾重にも積み重なった技術的レイヤーを経て、実効力のあるサイトが出来上がると考えるからです。基礎技術や先端技術には経営資源を積極的に投資しながら、新しいサービスを提供してまいります。
主な計画は次の通りです。
システム部門においては、より効果的なツールをより早く提供することを目的として受託型からプロダクトアウト型への切り替えが始まっています。また、CMS+EC+ERPやWebと基幹システムとの連携に関する研究開発にも取り組んでおり、あるメディアと協業して新しい試みを計画しております。
Flash技術は、映像と連動しながら新しいサービスが今後も提供されるでしょう。またeラーニング活用にも力を注いでおります。音声関連においては、Podcastingの活用事例を増やしながら、効果的な活用を提案してまいります。
そのほかにもオンサイトサービスをはじめ、多くのサービス群を用意しておりますが、自社サイトを活用して今後も情報提供、事例のご紹介をおこなう方針です。
社内プロジェクトとして
新しいプロジェクト管理システムの導入が控えております。進捗管理がダッシュボードとして可視化されるほか、社内に限らず顧客企業様においても閲覧可能で進捗の共有が可能になります。新たな付加価値を顧客企業様に提供できるものと楽しみにしております。
本年も盛りだくさんの課題がございますが、これらチャレンジャブルな活動を通して、顧客企業様のビジネスを持続的発展へと導けるよう全スタッフ一丸となって努力してまいります。
本年もご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
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