Webサイト運用における制作会社の役割
執行役員 山根 健太一言で「Webサイトの運用業務」といっても、制作会社に求められている役割は様々です。定期的に決められたカテゴリを入稿された資料の通りに更新するだけで問題の無い案件もあれば、企画段階からクライアントと協業し、より効果の高いコンテンツの制作を希望される案件も存在し、作業を行なう側としてはご要望いただく内容に対して柔軟かつ的確に対応することが求められています。
そんな中、最近打ち合わせの場では「パートナーとしてより踏み込んだ運用をお願いしたい」というお話をいただく機会が増えてきています。これは昨年のリーマン・ショック以降、Webをどう活用していくかが企業活動を継続する中でより重要視されてきたことと合わせ、運用作業自体も高度化・複雑化し、より効果的なWebサイトを構築する上で専門的な知識が必要となってしまっている状況が顕著になってきたことが理由として考えられます。
弊社では2004年4月に運用専門のチームが立ち上がり、2006年以降はオンサイトでの運用業務の対応も開始しております。その長い経験の中で、クライアントの多岐にわたる要望に対応する経験と技術を積み重ねてきていますが、より効率的で効果の高い作業を行なう上で、改めて、運用においてクライアントと制作会社の責任分担がどこにあるのか、についてお話したいと思います。
Webサイトの存在意義・目的を明確化
プランニングから運用までをワン・ストップ、かつほぼ全ての作業を内制で対応できるということを弊社の大きな特徴として掲げておりますが、唯一できないことが「Webサイトの目的の設定」です。Webサイトの方向性や対象となるターゲットの設定など、どのような目的を達成するために存在するメディアなのか、の決定権はクライアントにあります。
効果的なWebサイトの構築や運用を行なうには、まず誰に対してどのような情報を提供していくのか、そこで閲覧したユーザーに対してどのように働きかけていくのか、といったビジョンを明確化する必要があります。このビジョンが明確でないままに作業を行なってしまうと、正しい評価指標に沿っているかどうかの判断が分からず、更新にかける費用が無駄になってしまう可能性が大きくなります。
このビジョンをチーム全体で共有し、常に意識することで、Webサイトが本来あるべき姿からずれていっていないかを監視し、問題があれば是正を行なうことが可能になります。
パートナーとしての作業範囲
このような話をすると『結局自分たちで目的を立てなくては作業してもらえないのか?』といった印象をお持ちになるかもしれませんが、お客様にお願いするのは目的の決定という最終的な判断であり、パートナーとしての我々の役目は、達成したいと考えている目的をどのように達成するかをプランニングの段階からお手伝いすることにあります。
お客様にお考えいただく必要があるのは「誰に対してどのようなことを伝えたいのか」といったビジョンだけで、それをWebサイトというメディアでどのように効果的に表現していくのか、どのような評価指標の元に運用をすべきか、といった部分をご提案するのが我々の作業領域となります。
まだ具体性に欠けているような状態なので相談しにくい、どの程度コストがかかるのかが分からないので発注することができない、といったお悩みを抱えている時こそ、まずは気軽に担当ディレクターや営業にお声がけください。パートナーとして、課題解決を実現する最良の方法をご提案させていただきます。
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