信頼される人・会社を目指して
組織開発部 三村 雅子社会環境は刻々と変わりつつあり、我々はそれに対応していかなければなりません。ミツエーリンクスでは2010年秋より、新しい企業文化創造の土台づくりに取り組んでいます。今回は、全社を対象にした教育プログラム「コアスキル重点強化プログラム CSTP2012」についてご紹介いたします。
素晴らしいエンジンがあっても
「四輪の車は、3つのタイヤでは、まっすぐ進みません。大切なのはバランスです。いくら素晴らしいエンジンでも、車体を載せただけでは走り出しません。ガソリンとオイルがあって初めて持続的に前に進み始めます。」と弊社 代表取締役 高橋仁は語ります。現在、弊社はWebインテグレーション企業として専門技術により様々なソリューションを提供しています。しかし、技術力だけでは常に前進することはできません。成長し続け、お客様の信頼にお応えしていくには、もう一つのスキルが不可欠です。それが社会人・企業人としての基礎力です。このコアスキルを強化するため、2010年秋に全社教育プログラムを導入しました。
一人ひとりの基礎力を高め、ワールドクラスでの発展を目指す
経済産業省は、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力を「社会人基礎力」として提唱、3つの能力を「主体性」「働きかけ力」「実行力」「課題発見力」「計画力」「創造力」「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「状況把握力」「規律性」「ストレスコントロール力」の12の能力要素に分類しています。弊社は業界で最も信頼される人・会社を目指し、これらの「社会人基礎力」をコアスキルとして、重点的に強化することにしました。以下に2010年度実施の内容を紹介します。
eラーニング、通信教育、集合研修を複合的に実施
社会人基礎力に対応したプログラムを入社年数・役職別に10コース設定しました。
eラーニングでは、ビジネスマナーから、プレゼンテーション、メンタルヘルスケア、コンプライアンス、企業会計など全18講座から1人2〜5講座を受講。基本として知っておくべきことを網羅的に学ぶ「気づき」の場としました。通信教育では、新入社員、中堅社員、リーダー、管理者など階層別に6講座を用意。「読む」「書く」「考える」の過程を通して体系的な理解を深める場とします。毎月のレポート提出は、作文もあり、簡単ではありませんが、それだけに赤ペンでコメントがびっしり書き込まれた添削を受け取るのは楽しみでもあります。忙しい業務の中での学習にも関わらず、eラーニング、通信教育ともに高い修了率を達成、受講者の学習意欲の高さを感じました。
集合研修ではバランススコアカード(財務、顧客、プロセス、成長と学習の4つの視点から業績を評価するマネジメント手法)や、傾聴力、会話力をテーマに演習課題やロールプレイングを実施、「実践」の場となりました。「質問をしなくても相槌によって、相手から情報を聞き出すテクニックを学んだ」「自分の勝手な解釈で質問をしてしまうことに気づいた」「ミーティングの進め方、議論のまとめ方が役に立った」「ちょうど社外でお客様と話をするようになってきた時期で、自分自身のステップアップに非常に役立つ内容だった」「お客様との打ち合わせで、うまく話がかみあわないと思っていたところ、具体的な対策を学ぶことができた」といった声が寄せられました。
3か月後の自分に繋げる「アクションシート」
また、受講して気がついたことをメモし、3か月後の自分の変化を想像し、その姿になるために自分が起こすアクションを書き込む「アクションシート」を社内のWebデータベースにアップしています。「入社当初の不安や前向きな姿勢を思い出し、仕事への姿勢を見直す良い機会になった」「自分の考えは抱え込まず、表に出した方がよい」 「交渉力を磨きつつ、相手を不快にしない話法を習得したい」「今まで漠然としていた企業のお金の流れが明確になった」などの「気づき」が書き込まれています。こうした「気づき」と「アクション」を全社に宣言し、共有しています。
土台づくり
担当者として、受講者のみなさんのよき伴走者でありたいと思っています。一人で走っていると、つらいこともあるかもしれませんが、かけ声をかけて寄り添って走ってくれる人や仲間が一緒であればゴールまで辿り着くことができます。一人でも多くの人がゴールできますように…。楽しみながら学習できる環境づくりを心がけたいと思います。取り組んだ成果はすぐに出てこない場合もあるかもしれませんが、土台がしっかりしていれば、ぐらつくことはありません。一生の財産となります。お客様から信頼される人・会社として、期待にお応えしていけるよう、現在、弊社スタッフの一人ひとりがコアスキルを習得して、プロフェッショナルとして成長し続けていけるよう土台を固めています。
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