あなた(貴方/貴社)のWebサイトに適したCMSを見つけるためのヒント
仙台オフィス 開発センター長補佐 若林 慶太Webサイトの構築・リニューアルにあたり、CMS導入の検討を始めた皆様がぶつかる最初で最大の問題…。それは「どのCMSを導入すれば良いのだろう?」ではないでしょうか。そのようにお悩みの方に、普段CMSの評価作業などを行っている立場から、何かヒントになる提言ができればと思い本コラムの筆をとりました。
「もうCMSの候補は決まっている!」という方は「失敗しないCMS導入の勘所:CMS導入プロセスの定石」をご覧ください。
なぜCMSがたくさんあるのか
CMS(Content Management System)は、Webサイト上の情報を管理するためのシステムです。情報通信インフラがめざましい勢いで発達するにつれ、膨大な量の情報をインターネット上でやりとりできるようになりました。それに伴い、Webサイトが果たす役割や扱う情報も、多様化してきました。そのような進化に応えるべく、誰でも簡単で確実に大量の情報を管理できるようにと、様々な思想・プログラム言語・ライセンス・開発環境の下で、掲示板、ブログ、E-Commerce、SNS、画像ギャラリー、動画配信、文書管理、Wikiなどのグループウェア…と、次々にCMSが開発されてきました。今では数えきれないくらいのCMSが世の中に溢れています。
何を基準にCMSを選べば良いのか
数多(あまた)あるCMSの中から、あなたのWebサイトに適しているものを選ぶための判定基準を考えてみます。
Webサイトの目的をはっきりさせる
あなたがWebサイト上で実現したいことは何でしょう? 何を、どのように表現・発信・共有・収集・管理したいのでしょう? CMSがシステムである以上、必ず何かしらの制約があります。CMSを導入した結果、あなたのやりたいことが実現できないのでは意味がありません。
CMSを導入する理由をはっきりさせる
あなたがCMSに期待することは何でしょう? 一つ一つ列挙していきましょう。それがCMSを選ぶ評価項目となります。
CMSの導入を検討する際は、まず上記を明確にすることが肝要です。CMSに何を求めているのかが分からないままでは、候補を挙げることもできません。
あなたの期待に沿うCMSか
あなたの期待通りのCMSかどうか確認するには、どうすれば良いのでしょうか。百聞は一見に如かず。実際に自分自身で体験してみることをお勧めします。といってもインストールして構築するのはなかなか手間がかかるものです。そこで以下を積極的に利用しましょう。
デモサイト、無料試用サイト
多くのオープンソース由来のCMS、また一部の商用CMSは、実際にコンテンツ管理を体験してもらうためのデモサイトを準備しています。クラウド型のCMSであれば、期間限定で無料試用ができる場合もあります。
営業窓口
デモサイトを持たない商用CMSを試したい場合には、その会社の営業担当の部署に購入・評価を検討している旨を伝えれば、体験セミナーの案内や、営業担当者によるデモなど、何かしらの対応が得られるはずです。
CMSは「簡単」で「確実」か
どんなCMSでも、使いこなすためにはある程度の慣れと経験が必要です。CMSには「簡単に~ができます」「確実に~が可能です」などのキャッチコピーがつきものですが、もしも本当にそうなら、分厚いマニュアルや書籍、導入・運用時のトレーニングも不要のはずです。鵜呑みにせず「慣れてしまえば簡単に…」、「きちんとした手順を踏めば確実に…」くらいの感覚でとらえておくべきです。CMSを実際に触って試す際にも、操作・設定方法についていろいろと調べる必要が出てくると思います。ここで大事になるのが、マニュアルやヘルプ、オンラインチュートリアル、ユーザーフォーラム、ユーザーサポートなどの存在です。自分の求めるデザインが実現できるか、更新する際の操作性はどうか、コンテンツの追加や管理がストレスなくできるか…、実際に体験してみると同時に、分からないことや疑問点を解決するための情報源が充実しているかどうかを確認しておくことも重要です。
まとめ
Webサイトの目的、CMSの導入理由を明確にすることが、あなたに適したCMSを見つけるための道標になります。CMSの操作にはある程度の慣れと経験が必要であることも認識した上で、CMSの機能や使い勝手を実際に体験してみましょう。
当社は、CMS導入はもちろん、Webサイトの構築に関することであれば何でもお手伝いできるスタッフ、技術、経験が揃っています。どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
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