Future of Web Design 2015 参加報告
第四本部 デザイナー/マークアップエンジニア 木村 優菜2015年11月3日~4日、アメリカのニューヨークで開催されたWebデザイナーとWeb開発者のためのカンファレンス、「Future of Web Design」に弊社取締役社長の木達とアートディレクターの遠藤と共に参加してきました。
「Future of Web Design」は、ニューヨークの他にもロンドンやサンフランシスコ、シカゴなどの都市でも開催されています。2日間のあいだ、デザインやコーディングといった技術だけでなく、概念や、ワークフロー、モチベーションに言及したものなど、バラエティに富んだ様々なセッションを聞くことができました。
全体的にユーザーエクスペリエンスやアクセシビリティにフォーカスをあてていたセッションが多いように感じました。その中でも印象に残ったセッションをいくつかご紹介したいと思います。
Responsible data visualization(レスポンシブデータの視覚化)
こちらのセッションでは図表やグラフを、画像ではなくHTMLとCSSといったWeb標準技術で実装することで、レスポンシブWebデザインに適応させると同時に、コンテンツをよりアクセシブルに最適化するといった内容でした。
Design for a 24-Hour Experience(24時間体験のためのデザイン)
スマホなどの、モバイルデバイスの普及により、現代の私たちの生活と情報とのつながりがどれだけ深まっているか、24時間情報にアクセスできることが普通になっているか、についてのお話でした。朝の通勤時間や日中、夜の時間それぞれで使われるデバイスや閲覧時間の違いなどについてデータをもとに紹介されていて、ターゲットユーザーの24時間のさまざまなシーンに合ったデザインの提案の可能性を感じました。
UX insights from a drunk guy(酔っ払いから得られたUXの洞察)
酔った人がユーザーテストを行ってみたら意外な結果がでた、というお話でした。
通常のユーザーテストとは異なり、酔った人にユーザーテストをしてもらったところ、お酒を飲んでいないしらふの状態の人からでは得ることのできないユニークかつ的を射たテスト結果が明らかになったという点が大変印象に残りました。違う視点からデザインを見直すことは、新たな発見を得るいい機会だなと感じました。
Modern Layouts: Getting Out of Our Ruts(モダンレイアウト:型から抜け出そう)
最近のWebサイトはレイアウトのワンパターン化が多く見られる、というお話からスタートしました。
紙のデザインとWebのデザインは全く同じにすることはできないけれども、Webよりもっと長い歴史のある雑誌などのグラフィックデザインから、美しいレイアウトを学べることがあるのではないか?とスピーカのJenさんは述べていました。新しいCSS3の仕様、例えば、ShapesモジュールやMulti-column Layoutモジュール、ビューポートを基準とした単位を活かしたレイアウトを提案されていました。雑誌から得られた知見を元にしたレイアウトは、とても新鮮で参考になりました。
なお、今回本カンファレンスで聴講した内容を踏まえ、木達と遠藤が「2016年のWebデザイントレンド 解説セミナー」を開催予定です。初回はすでに定員に達したためお申し込みいただけませんが、2016年1月15日の開催回につき、お申し込みを受け付け中です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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