加速するSDGsへの取り組みとWebデザイン
取締役(CTO) 木達 一仁少し前のことですが、SDGsに関する特設ページのご依頼を複数のお客様から立て続けにいただいた、と社内のディレクターから耳にしました。コロナ禍に端を発し、社会課題解決型ビジネスへの注目が集まっているようですが、同時に業種業界を問わず、SDGsへの取り組みが加速し始めているように感じます。
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略語であり、持続可能でより良い社会の実現を目指す、世界共通の目標のこと。2015年9月に採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で掲げられ、具体的には17のゴールと169のターゲットから構成されます。詳細は、外務省の公開している「SDGsとは?」をご覧いただければと思います。
既に国内でも多くの企業がSDGsに取り組んでいますが、自社の売上・利益を追求するのみならず社会全体の課題、とりわけ社会の持続可能性に貢献しようという動きは、企業規模を問わず今後ますます求められるようになるでしょう。SDGsへの取り組みは、以前からのCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)やCSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)といった企業活動の進化形でもあるからです。
そうなれば当然、取り組みの内容や進捗を社会と共有する必要も高まります。冒頭で触れたSDGs関連コンテンツへの引き合いは、そのあらわれとも受け取れます。当社もごく簡潔にではありますが、会社情報の「SDGsへの取り組み」において、どの目標に対しどのように取り組んでいるか、ご紹介しています。
その種の情報発信において、Web担当者の皆様に留意いただきたいのは、Webコンテンツ自体がSDGsの文脈に照らしてふさわしいデザインを体現できているかどうか、です。私が今年1月にコラム「サステナブルWebデザイン」で紹介したような、Webサイト自体が社会の持続可能性に貢献し得るデザイン実装が、今やSDGs関連コンテンツに限らず必要かと思います。
サステナブルWebデザインの要件にはアクセシビリティ、つまり誰もが利用できる、利用しやすいという品質も含まれています。これは「誰一人取り残さない(No one will be left behind)」という、SDGsの基本的な考え方にも符合します。そしてWebにおけるアクセシビリティ品質の確保や改善は、古くから当社の強みのひとつでもあります。
コロナ禍により国際協調が改めて重要視されたことで、いよいよ本格化するであろう「SDGs時代」に向け、その時代にふさわしいWebデザインに関するお悩みやご相談があれば、ぜひお気軽にお寄せください。皆様のSDGsへの取り組みをご一緒させていただければ、大変ありがたく思います。
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