トップダウンかボトムアップか
ゼネラルマネージャー 若尾 佳右組織マネジメントの文脈や、ソフトウェア開発工程において語られることの多い「トップダウンかボトムアップか」という議論ですが、社内ポータルサイトの構築時にも議論しておくべきではないかと感じます。
社内ポータルサイトの目的は主に「社内の情報・ノウハウの共有」ですから、経営者の理念や、各支店の目標などの情報がトップ(上層部)からメンバー(社員)に伝わっていくような形、いわゆるトップダウン的なアプローチで使われることが多いかもしれません。
一方、最近注目されているのが、ボトムアップ的なアプローチです。これまで社内ポータルサイトとは切り離して提供されてきた、社員個人で使う機能、例えばタスク管理やメモなどを社内ポータルに統合し、全体に共有しようという考えかたです。個人のタスクやノウハウなどが共有されることで、危険なタスクの兆候を早期に察知したり、一部の人に特定のノウハウがあることを発見でき、全体としてのリスク管理や生産性の向上が期待できます。
ボトムアップ的なアプローチを実現するツールとして、アメリカのNotion Labs Inc. が提供する「 Notion 」のようなサービスが注目されています。Notionはメモ、タスク、wikiといった機能をチームで共有するツールです。Notionを活用すれば、簡易的な社内ポータルサイトが簡単にクラウド上で構築できます。
クラウド上に社内情報を置くことについては賛否が分かれる部分ではありますが、自社のセキュリティ基準と照らし合わせたうえで導入を検討されるケースが増えていると聞きます。
皆様の社内ポータルサイトには、トップダウン、ボトムアップ、どちらの傾向が強いでしょうか。今後リニューアルされる際にどちらの方針で社内ポータルを構築するのか、またはハイブリッドにするのかなど色々議論されると、サイト構築が非常に有意義になります。ぜひご一考ください。
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