専門学校とWeb業界の橋渡し役としての「うぇぶなう!」
エグゼクティブ・フェロー 木達 一仁2月も半ばを過ぎ、いよいよ今年も新卒採用活動が本格化する時期を迎えました。その皮切りとして、当社でも先日、採用サイトの新卒採用情報に2025年度の会社説明会のスケジュールを掲載したばかりです。来年卒業をご予定の方がもし本コラムをお読みでしたら、ぜひお気軽にご参加ください。
新卒採用活動に関連して、2カ月ほど前にさかのぼりますが、2023年12月15日に通算で6度目の開催を迎えた「うぇぶなう!」について、ご紹介したいと思います。「うぇぶなう!」は、専門学校とWeb制作会社の共催イベントで、初回のVol.1を開催した2018年以来、秋から冬にかけての時期に毎年開催しています。
近年はコロナ禍のためオンラインでの開催が続いたものの、昨年のVol.6では3年ぶりに対面での開催が実現しました。詳細は「うぇぶなう!Vol.6 業界の最前線×未来へのステップ!」開催レポートに譲りますが、参加くださった皆様のご尽力により、たいへん充実した内容で開催することができました。
もとをたどれば、Web業界での活躍を目指し専門学校に入学を志望する方の人数が減少傾向にある、とのご相談を先生方からいただいたことが、イベントを企画した発端にあります。そのような傾向が仮に続けば、専門学校はもちろん、Web業界全体にとっても深刻な事態、大げさに言えば死活問題となりかねません。
専門学校とは、実践的な教育を通じ、特定の職業で実際に必要となる能力、専門性を獲得するための教育機関です。私が知る限りにおいても、専門学校で学んだのち当社に入社されたかたには、優秀なかたが数多くいらっしゃいます。
Web業界のリアル、特にWeb制作という仕事の魅力を、専門学校生の皆様にもっと現場からじかに伝える必要があるのではないか。回り道ではあっても、そのような連携なりコミュニケーションが、いずれは志望者数の減少に歯止めをかけるのではないか……そんな仮説から、「うぇぶなう!」はスタートしました。
誤解していただきたくないのですが、「うぇぶなう!」に青田買いのような目的や意図はありません。ゆえに、参加いただくWeb制作会社の皆様には、自社の宣伝色はなくしてご参加いただくよう、お願いをしてきました。無論、Vol.1から毎年参加している私も、Web業界で働く一人というスタンスで臨んでいます。
なにぶん年に1度きりのイベントであり、即効性は期待していなかったのですが、その後、入学志望者数は回復したとのこと。「うぇぶなう!」だけが要因というわけではないにせよ、Web業界への就職率が高まったとも伺っており、イベントの継続的な開催に一定の効果は確認できています。
開催回を重ねるなかで、参加いただく専門学校もWeb制作会社も、少しずつ増えてきました。オンライン開催とオフライン開催、それぞれの長所をどう組み合わせれば効果を最大化できるかなどの課題はありますが、継続性を重視しながら、これからも専門学校とWeb業界の橋渡し役としての「うぇぶなう!」を盛り上げたい考えです。
また将来、その名前や様式が変わろうとも、「うぇぶなう!」のような機会なり場には、ぜひとも参加し続けたいと思います。その取り組みを通じ、業界の透明性を高めることで、Web業界を志望する学生の皆様、専門学校、そしてWeb業界の三者間における「三方よし」を実現できればと思います。
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