新たなミツエーリンクス ~電通総研と共に
代表取締役社長 藤田 拓2024年4月、ミツエーリンクスは第35期をスタートいたしました。そして4月26日、電通総研の完全子会社となり、新たなミツエーリンクスとして歩み始めています。電通総研が上場企業であるため、皆さまには事前にお知らせすることができず、かつ、リリースの後に可能となるやり取りもありましたため、ご挨拶、ご説明が遅れまして大変申し訳ございません。
この場で深くおわび申し上げます。
ミツエーリンクスの歩み
ミツエーリンクスではWebにおけるUI / UXデザイン・開発が事業の柱です。2000年にWeb制作会社として初のISO9001を取得した後、2004年W3Cメンバーとなり、その後進めたWeb標準活動はミツエーリンクスの業界における位置づけを明確にしました。そして、技術と品質を展開するためのプロセスを強固にしつつ、ミツエーリンクスたる組織の力を培ってきたその歩みは、創業者である高橋が社会的に健全な企業体でありたいと願い続けた結果であると感じています。そしてミツエーリンクスは、Webというイノベーションの使い手として社会に幾ばくかの寄与をしてきたのではないかと思います。
Web関連技術のイノベーション
Web関連技術のイノベーションはさらに加速しています。10年程前にはHTML5の登場とブラウザの高度化によりレスポンシブデザインが登場し、それらと連携するJavaScriptフレームワークはより豊かで多様性のある表現が可能となりましたが、その副産物としてデザイン的でありつつ機能的であるコンポーネントを定義することが珍しくない状況となりました。そういった潮流の中、サイトのステークホルダーの望みに対応するための一つの考えとしてデザインシステムが生まれました。昨今、デザインシステムという言葉に対する作り手の認知が高まっているだけではなく、Webサイトのオーナーさまからのご要望をまとめたドキュメンテーションであるRFPに含められることもあります。
また、より高度化・多様化するWebを開発するためのイノベーションも進んでいます。Dockerのようなコンテナ技術により、技術者はさまざまなアプリケーションの開発が迅速に行えるようになりました。さらにはIaC(Infrastructure as Code)によりインフラ構築が効率化され、CI / CDと絡めたAutomationがDevOpsによる技術品質の測定、および生産性の向上を促進しています。そして、当然見逃せないのがAIです。Adobeをはじめとしたツール・サービスではAIによる画像や音声、動画の生成や修正が可能となり、その品質が急速に向上しています。さらには、システムの開発や運用保守においてもAIは不可欠なものとなりつつあります。
ミツエーリンクスのこれから
これら「開発するためのイノベーション」はWeb以外のシステム開発においても取り組まれており、上記キーワードは電通総研 テックブログ上にも多数見受けられます。また先日、電通総研から現在の品質への取り組みについて共有を受け、大変参考になりました。今後はこのような交流を増やしつつ、ミツエーリンクスの技術と品質をさらに磨いていきたいと思います。
なお、先ほどの電通総研 テックブログにおいてデザインシステムやアクセシビリティという言葉はあまり多く現れません。このことはミツエーリンクスのUI / UXデザイン・開発で電通総研において新たな領域を広げることにもつながるのではないかと感じています。
さて、電通総研の方々とのやり取りでは「人」というキーワードを感じさせることが多くあります。電通総研のビジョンはHUMANOLOGY for the future (人とテクノロジーで、その先をつくる。)であり、人を大切にしているこのビジョンが実践されている、と4月以降のこの短い期間の中でも強く感じています。また、電通総研の行動指針であるAHEAD(先駆けとなる)は、
- Agile/まずやってみる
- Humor/人間魅力で超える
- Explore/切り拓く
- Ambitious/夢を持つ
- Dialogue/互いに語り尽くす
の5つで構成されています。これからはミツエーリンクスのバリューと合わせつつ、互いに語り尽くして、多くのお客さまにさらなる価値をお届けできればと思っております。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
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