Corporate Communications Conference Europeを振り返って
海外担当マネージャー / コンサルタント ヒラノ・ブラウン2024年6月25日にアムステルダムで開催された「Corporate Communications Conference Europe (Global Insight Conferences Ltd. 主催)」に参加する機会に恵まれました。テーマは「Navigate Crisis, Express Purpose & Deliver Reputation-Boosting Stakeholder Comms Through Authentic, Value-Adding Corporate Communications & Reputation Strategies During Uncertainty & Volatility(執筆者訳:危機を乗り越え、目的を表明し、評判を高めるステークホルダーとのコミュニケーションを実現する不確実で不安定な今、本物の付加価値ある企業コミュニケーションとレピュテーション戦略とは)」です。コミュニケーション、パブリック・アフェアーズ、PR業界のリーダーや専門家が一堂に会し、進化するビジネス・コミュニケーションの展望と洞察を共有しました。
議論の核となったのは、組織文化を定着させ、戦略に関するメッセージを発信し、利害関係者のエンゲージメントを向上する上で、効果的なコミュニケーションが極めて重要な役割を果たすということでした。そして基調講演、パネルディスカッション、分科会では、危機管理コミュニケーションから、ブランディングにおけるストーリーテリングの力、ジェネレーティブAIの役割まで、多様なテーマが掘り下げられました。
このサミットで得られた大きな収穫のひとつは、企業のメッセージングにおいては信憑性の高さが必要であるとわかったことでした。懐疑主義や情報過多、誤報・偽情報過多を特徴とする現代において、透明性のある真のコミュニケーションを通じて信頼を構築することは、譲れない優先事項であることを改めて認識しました。
デジタルトランスフォーメーションに特化したセッションでは、企業の語りを増幅させ、リアルタイムで聴衆を惹きつけるソーシャルメディアとデジタルプラットフォームの可能性が共有されました。
また、グローバル化が進み、ますます多様化する市場の複雑な状況を乗り切るための議論も説得力がありました。ベテランのコミュニケーターたちによる洞察は、異文化コミュニケーションのニュアンスに配慮することや、多様なステークホルダーの心に響くようメッセージを調整することの重要性を浮き彫りにしました。
さらに、本イベントは内省と革新の触媒としての役割も果たしました。コミュニケーション戦略におけるAI主導のアナリティクスなど、新興の新技術に関するセッションでは、エンゲージメントとオーディエンス・リーチに革命をもたらす可能性について活発な議論が交わされました。さらに、継続的な学習と適応が強調され、コミュニケーターが技術の進歩や業界のトレンドを先取りする必要性が強調されました。
なお、私が参加したセッションの紹介は、当社広報Blog「MITSUE COLORS」でご紹介しています。そちらもぜひご覧ください。
Corporate Communications Conferenceでのさまざまなセッションや体験を振り返りながら、コミュニケーションの実践を新たな高みへと昇華させるという集団的コミットメントに、さらに活力を得ています。このイベントに参加したことで、グローバルなベストプラクティスを研究するコンサルタントとしての私の役割の重要性を再確認し、ミツエーリンクスの顧客にイノベーションを起こし、信頼性を培い、インパクトのあるストーリーテリングを企業コミュニケーションに取り入れることを推進していこうという気持ちがますます強くなりました。
企業コミュニケーションにおいて、新たな発見と熱意を胸に、これらの学びを活かして、クライアントとその先にある、より洗練されたコミュニケーションのある未来を切り開いていきたいと思います。
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