マーケティング論においては、優良固定顧客の維持の重要性が指摘され、セリングによる新規顧客の獲得を軽視する風潮があります。ブランドも顧客の固定化の有効性が強調されます。強いブランドが顧客を長期につなぎとめられるのは当然ですが、新しい顧客を獲得することにもブランドは挑まなければなりません。固定顧客は高齢化していきます。高齢者が使うブランドというイメージはプラスになりません。また、市場浸透率の増減が顧客のロイヤルティにも影響します。流通量が減少すると購買コスト(売り場をさがすなど)を増大させることにもつながります。