2024年はアクセシビリティに取り組む好機
エグゼクティブ・フェロー 木達 一仁2024年がスタートしました。お正月の余韻が残るこの時期、Web担当者の皆様のなかには、年内に予定している企画なり施策に思いを巡らせている方が、少なくないでしょう。そんな時期に私がお伝えしたいのは、2024年こそアクセシビリティに取り組み始める、ないし取り組みを強化する好機ということです。
理由は、今年4月1日に迫った改正障害者差別解消法の施行。
過去のコラムでもお伝えしてきたように、改正法の施行に伴い、一般企業を含む事業者に対して、Webサイトやアプリのアクセシビリティ対応が法的に義務化されるわけではありません。しかし、アクセシビリティに積極的に取り組む必要性が、かつてないレベルにまで高まることは、確かでしょう。
近く、改正障害者差別解消法とWebアクセシビリティの関係を正しく捉えていただくためのセミナーを、1月18日に再演します。改正法について詳しくご存知ない方や、理解に自信のないWeb担当者の方がいらしたら、ぜひ改正障害者差別解消法とWebアクセシビリティへの参加をご検討ください。
……などと書きますと、アクセシビリティは障害者のためのもの、コンプライアンスのために取り組むものといったイメージを強く抱かせてしまうかもしれませんが、決してそればかりではありません。アクセシビリティを高めることは、あらゆるユーザーにとっての利便性を高め、最終的にWebサイトやアプリにおける成果の最大化に貢献します。
いわば、デジタルコンテンツにとってアクセシビリティは不可欠の品質です。
Webアクセシビリティに取り組むことがなぜ必要かつ重要か?にフォーカスした定番セミナーの2024年版、Webアクセシビリティ入門セミナー 2024は、2月20日に開催を予定しています。そもそもアクセシビリティとは何か、という基本のキからご説明しますので、初学者の方にはこちらのセミナーへの参加をオススメします。
なお入門セミナーでは、アクセシビリティの維持・向上が継続的な取り組みであることを、ポイントの1つとして強調しています。いかに好機といっても、今年だけで取り組みを終わらせるのではなく、必要な予算の獲得や組織の編成においては、来年以降もアクセシビリティに取り組む前提で臨んでいただかなくてはなりません。その点は、セキュリティの確保とまったく同様です。
改正法の施行が近づいていることもあってか、アクセシビリティに関するお問い合わせを最近、数多くいただいています。大変ありがたい状況ですが、人員に限りがございますため、内容次第では対応をお断りせざるを得ないケースもございます。とはいえ、アクセシビリティのお悩みやお困りごとがございましたら、まずはお気軽にお問い合わせをいただけますと幸いです。
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