年末のご挨拶
取締役(CTO) 木達 一仁昨日だった企業も少なくないようですが、当社は本日が今年の最終営業日。社員一同を代表しまして、顧客の皆様に心より御礼申し上げます。年間を通じてのご愛顧、誠にありがとうございました。
2018年を振り返りますと、新規サービスの開発や既存サービスの見直しについて、単純にリリースした数だけで比べれば、昨年・一昨年より大幅に減少しました。今年リリースしたサービスは、以下の4つになります。
- Webサイト運用RPA導入支援
- 音声AIチャネル創出プログラム for Amazon Echo
- Webコンテンツ配信 自動最適化
- Webサイト品質管理「Web Checker」
もちろん、サービスは単に出せば良いというものではなく、実際、リリース数の多寡を重視しているわけではありません。顧客の皆様のコミュニケーションデザインにまつわる課題に対し、どれだけタイムリーにお応えすることができるか、そのために技術変化の波をどこまで正確に捉え、適宜サービスに落とし込めるかこそ重要と考えています。
上記の中から2つのサービスに特化して、改めてご紹介をさせていただきます。
まず「Webサイト運用RPA導入支援」サービスは、当社が今年最も力を入れて取り組んだと言っても過言ではない、ロボティック プロセス オートメーション(RPA)に関するものです。制作業務に限定することなく、Webサイトの運用で必要とされる業務のうち定型的なものについては積極的に自動化、生産性向上はもとよりトータルコストの削減、安定した品質の担保を実現します。RPAの導入は社内でも積極的に進めており、そこで蓄積したノウハウを顧客の皆様に提供する流れを生み出しています。
そして「Webコンテンツ配信 自動最適化」サービスは、CDN技術とAI技術の掛け合わせにより、手間をかけることなくコンテンツの表示パフォーマンスを継続的に改善するものです。国内では既に次世代モバイル通信、5Gの足音が聞こえ始めている一方で、国外に目を向ければより低速・不安定なネットワーク環境が少なくありません。グローバルにアクセスを集めているWebサイトであれば今後ますます、本サービスが提供する表示高速化へのニーズは高まるものと予想しています。
両サービスに共通しているのは、Webサイトに期待される収益なり効果を最大化しつつも、運用に携わられている皆様の負担をいかに軽減するかにフォーカスしている点です。それは当然ながら、今年6月に可決・成立した働き方改革関連法案と無関係ではありません。つい先日に至っては、日本の労働生産性が先進7カ国で最下位との報道が話題を集めました。その真偽はともかく、業務の効率化を一層推し進めるなかで余剰の時間を創造的活動などに振り向けることは、顧客の皆様と当社の別を問わず必要と思われ、これに類する取り組みを2019年も引き続き強化したい考えです。
また新サービスというわけではありませんが、世界中で広く利用されているWebコンテンツのアクセシビリティ・ガイドライン、WCAGが2.0から2.1へとバージョンアップしたことを踏まえ、当社の品質基準もそれに合わせました(ニュースリリース「ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン(WCAG)2.1への標準対応の開始について」参照)。米国ではアクセシブルでないWebサイトに対する訴訟が増加傾向にあり(「 Website Access and Other ADA Title III Lawsuits Hit Record Numbers 」参照)、同様の動きが今後グローバルに広がる可能性はあります。Webアクセシビリティに関する知見や技術力は当社の強みの一つですから、その切り口からも顧客の皆様をご支援できればと思います。
グローバルに……と言えば昨今、海外進出をお考えの企業様からのご相談が増えているという話を社内で耳にしました。私が監訳した書籍、『グローバルWebサイト&アプリのススメ』が出版されたのはちょうど1年前のことですが、同書の裏表紙に私は
日本の将来の景気低迷を懸念する記事を多く目にする昨今、日本企業は今後ますます海外に目を向け、インバウンドとアウトバウンドの両面からビジネスの拡大を検討することになるでしょう。
と書き記していました(コラム「書籍『グローバルWebサイト&アプリのススメ』が発売」参照)。海外進出の目的や動機は各社各様にせよ、上記の予想が現実化し始めているようにも感じます。切り口が先述のアクセシビリティ対応にしろ表示パフォーマンスの改善にしろ、当社には既にグローバルWebサイトを成功に導くためのサービスを取り揃えており、またそれらを集約し「グローバルWebサイト運用」サービスとしてご提供してきました。来たる2019年には、関連する個々の要素技術のレベルを更に上げると同時に、それらの組み合わせをもってより総合的に顧客の皆様をご支援、グローバルWebサイトにおける「運用ファースト」実現のお手伝いさせていただきたいと思います。
年始の営業は1月4日からとなります。
良い新年をお迎えください。
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