結びとして
インターネット戦略の構築と称して、インターネットを情報ツールから、経営革新ツールとして変革する方法について解説してきました。
最後に下記のようにまとめます。
インターネット戦略を実行し、経営革新ツールまで高めるためには、
- 自社の企業全体の構造を捉えることです。
- 戦略という言葉が非常に横行していますが、どれも同列には位置していません。企業全体を台形ピラミッド構造と捉え、3次元空間の中のどの位置にポジショニングされているかを捉えれば、何を達成するためにその戦略が存在し、その戦略は自社にとって有効か否かはおのずと見えてきます。
- インターネット戦略は、一定のプロセスを踏み、ひとつひとつ整理してゆけば、インターネットは貴社を変革する経営革新ツールとして変貌します。また、それには構築企業に任せ切りにすることなく、自らの手で(あるいは構築企業と一緒に)自社の真実を捉えるという作業を実行することです。
われわれは、貴社の発展のために、インターネットの持つ潜在的能力について解説してきました。また、貴社の独自性を失うことなく、インターネット戦略を貴社特有の経営革新ツールとして変貌させるプロセスに関して触れてきました。
われわれは、必要があれば企業の事実を捉えるところから貴社をサポートさせていただくことも可能と考えています。貴社のインターネット戦略に少しでも参考になったのであれば幸いです。
ありがとうございました。
補足
- 今まで解説してきた後のフェーズには、「企画フェーズ」として、代理店、コンテンツ企業から具体的な手段、手法、表現方法が提案されることになります。それぞれの企業は特徴、スコープが別々ですので、貴社の目的にあった企業がサポートした時、効果は最大値になることは間違いありません。また、その後は、「実行フェーズ」「コントロールフェーズ」「終結フェーズ」と進みプロジェクトが終了します。同時に「運用計画」がスタートされる運びになります。しかしこれ以降のフェーズは各社特徴があります。当コーナーの趣旨と外れるためあえて解説はいたしません。
- 企画フェーズでは具体的な戦術や構築方針が決まると、情報アーキティクチャによる細部の設計方針が出されます。これらを理解すると、トップページデザインはそれほど急ぐ必要なないことが理解されるはずです。また、トップページデザインだけで構築企業を決定するという安易な判断は無くなるはずです。
- 実行フェーズ以降は、プロジェクトマネジメントに基づいた活動が具体的に開始されます。プロジェクトマネジメント手法に関しては各社それぞれ特徴があると思われます。特に大型案件に関してはプロジェクトマネジメントの手法を確立した企業をお勧めします。(当社のプロジェクトマネジメント手法に関しては個別に対応させていただきます)
- 運用計画に関しては、タイミングは別にしてしっかり策定することをお勧めします。インターネットは結果が数値で表現できるという特徴があり、効果測定に秀でています。これは継続的改善を可能にし、ひいては持続的発展の元になる要素が多く含まれているからです。
- インターネット戦略を実施するにあたり、一般的にいうマーケティング戦略に使用するいくつかの法則が活用できると判断します。代表的な法則を「 Webで活用するマーケティングの法則 」に解説しました。必要にあわせて活用ください。
- 当解説は、われわれの信義に基づいたものですが、言葉足らずで不明な点があるかもしれません。また、企業の規模等と環境要因によって今まで解説したことが当てはまらないこともあるかもしれません。
参考文献
- シックスシグマ・ウエイ―全社的経営革新の全ノウハウ(ピーター・S. パンディ他著 単行本 2000/12 日本経済新聞社)
- ニフティ マーケティングフォーラム マーケティング用語集から
- 現代用語の基礎知識
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